月を読む  4日

昨日、仕事を終えてペンギンからの帰り道 ふと空を見上げると素敵な月夜だった そうだ、昨夜は満月・・・僕は「月齢カレンダー」というのをダウンロードしているが・・・あの金環月食からちょうど半月・・・ほら、僕らは無意識に月の暦で生活しているよ 月といえば昔の日本神話に「ツクヨミの尊」という神が登場する 彼は天照大神の弟ということになっているらしいのだが、もう一人の弟「スサノオの尊」に比べると地味であまり何をしたのかというエピソードが少ない・・・もしかすると当時のニートだったのかもね ただ、名前からも解るように「月を読む」つまり暦を司っていた・・・ということは農業などに強い関わりがあったのじゃないかな まあこんな話は皆さんどうでもいいだろうからこれくらいにして ところで、満月の夜って心がなんか「ザワザワ」としない?僕はよくそうなるけど皆さんは昨夜はどう過ごしてましたか?そういえば今夜は「部分月食」だったらしいね 太陽と地球と月がまた一直線になったわけだ こんな晩なにごとも起こらないわけがないよね ペンギンライブはどうなったか・・・
月といえば満月の夜には何かに変身するんじゃないか・・・というくらいワイルドなパワーを持ってるのが今日トップの華村灰太郎 最初会った時僕は勝手に彼を沖縄それも石垣島あたりの出身だろうと決め付けてたが聞くと意外や静岡だって 今夜はベースでこのペンギンのPAスタッフでもある内田典文が参加 ギターとベースが絡み合うサウンドは通常でもループとかよく使う(見かけによらずにね)灰太郎のサウンドを内田のベースがさらにアグレッシブに尖らせて今日の演奏はかなりフリーの色合いの強いものになってそれに乗っかって灰太郎の歌もさらに強力なパワーを放つ うーんこれってすごいサウンドだよなあ
次に登場するのは、満月の夜も絶対に飲んだくれてお姉ちゃんをくどいてそうな(ゴメンね)泥窪 今回はまたドラムにヒツジ(瀬山研二)が入っての演奏 やはりドラムが入るとリズムがしゃきっとして音がすんなりこちらに入ってくるんだねえ 今日の彼の衣装は頭に鉢巻・・・いや、よく見るとペンギンのイラストがついたバンダナ(?) ちょっとかわいくなった泥窪でした
満月の晩・・・・松浦健太は東京のどこで月を見てたのだろう しゃきっと立ち上がるテイラーギターの生音に澄んだ素直な声のボーカルがまるでJポップスのような耳ざわりの良さで聞いてて気持ちのいい歌に思える・・・ところが、その歌詞には実は意外なくらい毒が含まれている 何気ない言葉の羅列をちょっと恐ろしく感じさせるような魔力が彼のうたにはある 「お前の目の前の日の丸を ハート型に塗りつぶせ・・・」 「ブックオフのような友達・・・スターバックスのような別れ話・・・ドンキホーテのようなSEX・・・」 とか、日常の周りに普通にあるものが全然違うものに見えてくる 彼の傑作「あきらめてからが東京」という曲がYou-Tubeにアップされているから興味のある方はぜひ見てください
そして最後はもう「月」といえばこの人 毎月最初の月曜日に必
ず出演してくれる「STEPPEN STONE」というbarのマスターでもあるSHABA-DABA 古~いギブソンのピックギターをいい音で鳴らして歌うのは大体がどうしようもない飲んだくれを歌ったものだ それは、したたか飲んで真夜中の高円寺の裏通りを彷徨っている時に見上げる月みたいに弱弱しく切ない思いが一杯詰まっているようだ そういう日常をずっと見つめている優しい目を感じるなあ スライドバーでボトルネック奏法を次々と・・・金縁のサングラスとか・・・見てると昔のブルースマンFred Mcdowellにちょっと似てるな 最後にアンコールで泥窪も加わってみんなで大合唱!お客さんは少なかったが いい気分のライブでした

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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