前置きなしです     8日

今日の最初の出演者は青山ミチルというソロミュージシャンで最近イギリスのアンビエントレーベルででCDアルバムを制作してそのレコ発にちなんでのライブ出演だった このレーベルのことは僕はよく知らないが演奏はPCにプログラミングされたさまざまな音(時には軽くノイズ?)とギターの音をその場で重ねてゆくというもの この元になるサウンド作りには相当の手間と技術が必要なんだろうなあ・・・と聴きながら思う ただ、それが一般にどれくらい理解されるかとなると中々難しいかも知れないなあ ステージングが機械やパソコンとにらめっこになってしまうのでいわゆる「ステージプレゼンス」ということは無理になってしまうわけで・・・だとすると人前でやる意味をどう考えなければならないのか・・・そこらへんのジレンマは付いて回るよねえ いい音だったのだけどねえ

さて、そのあとは雰囲気ががらっと変わる その前にまずセッテイングが大変だ!ドラムセットを組んでベースアンプを引っ張り出してキーボードスタンドを立てて、え~とマイクスタンドは何本必要だったっけ・・・ごたごたしながらもなんだかのどかな雰囲気なのはそれがSALIKAMIだからだ やれやれ、やっとセッテイングが済んで卓の前に戻る・・・するとまだ音作りの作業中なのに彼らの演奏は始まってしまう それも「なんとなく」だ そうしながら僕もそれぞれのそして全体の音作りを進める 彼らのステージはいつもこんな感じだ ほらほらキボードの音がまだ出てないっての(笑)そしてなんとなく全体がいい調子になってきたなって時を見計らってSALIKAMIの演奏は始まる すると・・・とたんに僕は気持ちよくなってしまう 本当に彼らの発するこのゆる~いジャマイカンな感じの空気は気持ちいいのだ ルーツレゲエをこんなに本場っぽく演奏できるのは彼らしか僕は知らない そしてその歌われる歌にはいつも強いメッセージがある 実に辛口な曲ばかりなのだ にもかかわらず気持ちいいのだ これは理屈じゃない 僕は今日も踊りながらオペレートしていた

そんなゆるくてゴキゲンな演奏のあとにまたまたセッテイングは大幅に変わる 何がって・・・いきなりでっかいマーシャルアンプがしずしずとステージを横切って上手に収まる そう、これが出てきたらわかる人にはわかっちゃう ABC友の会の登場だ いきなりつんざくような爆音がペンギンハウスに響く まあ、ペンギンにはこれくらいの音量出すバンドはざらにいるのだがやはりSALIKAMIのあとだからちょっとそのギャップに驚くかも知れない でもこのアメリカンロックスタイルの王道を突き進むような彼らの演奏もやっぱり気持ちがいい おまけに今日はのっけの最初の曲でトシミツ&オザキのツインリードが飛び出した 僕これに弱いんだよねえ 一発でやられてしまう 最近本当にこれをやるバンドがほとんどいなくなって寂しい思いをしていたので彼らには大感謝だ 今日もオザキのマーシャルは絶好調だ このクリアーでいてぶっとい音はやっぱりほかのアンプじゃ出ないんだろうねえ いつにも増して気合の入ったトシミツのボーカルもパワフルでそのくせ優しい そういえば久しぶりの「友の会」だったが もっともっとやってほしいなあ お!またツインリードが出た~ ちょっとボリューム上げちゃお!

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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