技を繋ぐ       5日

6月最初の週末の日曜日 今日5日(日)、関東地方も梅雨入りしたんだってね どうりで今日はムシムシとすると思ってた

さて、今日のペンギンハウスライブ 最初に登場するのは久しぶりなこのバンド セダンズとクーペス
g/vo , g , b , ds の4人編成のロックユニット 彼らといえば今までお酒にまつわる”武勇伝”がやたらと多いのだ とにかく1日でウォッカのボトル2本開けてしまうという伝説があるくらいで、彼らのお酒好きにもホドがある(笑)

しかし、そのバンドの演奏はとても骨太くがっしりとしている あえてくくればガレージ系に近いんじゃないかな ちょっとラフな感じのサウンド作りもあのボーカルのストレートな歌い方によくフィットしている そして彼らのステージでいつも楽しいのが演奏の合間のメンバー同士のMCではなく雑談のような会話がなんとも可笑しいのだ そのやりとりを見ているとこのバンドのメンバー全員がどれだけ仲がいいのかがすぐわかる そして大勢のとてもホットなお客さんたちも連れてきてくれて、終れば自分達が誰よりもホットなオーディエンスに変貌し・・・そしてガンガン呑む!

いやあ・・・素敵な(笑)バンドだあ
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2番目に登場したのは 9413 solo
vo/g ,b,ds ,perの4人編成のロックバンド 9413   そこのvo/gのアツシのソロバージョンだ

ところで最近彼は自分のことを「色物」と公言してはばからない(笑) 確かに彼の”話術”はなかなかの芸の域に入ってるのだが、今日のセダンズとクーペスのあとにステージに上がってからの彼のMCの掴みがバツグンに良かった! うま~くその客層を自分の高座に引きずり込むその「あざとさ」 (笑)は本当にキャリアを重ねてきた寄席芸人のような手管・・・いやあ、素晴らしい話芸!

おっと、そうそう演奏もしたんだわ(笑) その話もちょっとしとこうね ソロのときの彼は普段バンドでやっている「キレキレ」のR&Rナンバーはあまり出てこなくて彼の本領なんじゃないかと思えるちょっとしっとりとした曲 でも、そのかわりに彼のソングライターとかシンガーとしての輪郭がくっきりと浮き上がってくる そして今日の客席からは大きな声援が返ってきていた
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そして3番目に登場するのはやはりバンドもやりながらソロ活動もしている ミノルBグッドsolo

ミノルとその前に出た9413はかなり近いところに居る というより仲がいい 色々なところでも共演している彼ら・・・さてこの流れをミノルはどう繋いでゆくのか

するとステージに上がったミノルが今日最初にやったのはバンドの中でもなかなかのノリノリな曲「麦」 この曲は色々な焼酎のバリエーシションが出てくる聴いてるだけで楽しくなってしまうような歌詞とメロディーで、もちろん確信犯的な彼のこの曲のセレクトはみごとに客席のムードを一気にヒートアップさせてしまった そしてそのあとも乗せる曲からしっとり聴かせる曲とのミックスも上手いなあ・・・彼もステージを一種の「高座」のようにしてしまう業師なのだよね
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そして最後に登場するのは ロスドロンコス
「裸のラリーズ」の元メンバーであり長く活動を続けるどろんこのバンド その60年代を彷彿とさせるボトムの深いサウンドには今のバンドにはない重量感とパワーがぎっしり詰まっている

メンバーはどろんこ(g/vo)、らりは(g)、川口雅巳(b)、長谷川真子(ds)の4人

そして今日は前の出演者たちから「伝説」と言われていた彼ら・・・そのリーダーのどろんこは今日リハ前に僕にギターエフェクターを見せながら「これこのまえネットオークションで○千○百円で手に入れたんだよね~」と嬉しそうに話していた その顔はまるで高校生のようだったが、どろんこ氏は僕より三歳年上なのだ!

このいつまでも少年であり続けるどろんこを中心にやはり同年代で長く彼と一緒に組んできたらりは・・・そこにそれより少しは若いが同じエリアに居続ける川口・・・そして思い切り若いのに彼らのこのバンドサウンドの一番コアな骨格を支えている素晴らしいドラマーの長谷川

この4人の出すビートとそこに乗ってどこまでも壊れ続けていきそうなギタープレイ・・・そしてどろんこのもう可愛さまで感じてしまうようなボーカル  とにかくすごいバンドサウンドになるのだ

いやあ・・・今日は最初の「セダンズとクーペス」から「9413」「ミノルBグッド」から最後の「ロスドロンコス」まで一瞬も気が抜けない緊張感と高揚感に満ちた素晴らしいライブナイトだった!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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