そうかあ・あの人の    15日

いやあ、ついに「あの人」が辞意を表明したねえ・・・ずうっと辞めるのか辞めないのか、辞めるなら何時だ、議会解散だ選挙だと大波にゆれ続けて肝心の都民の暮らしは放ったらかしのここしばらく

そしてテレビをつければ毎日朝から晩までまるで「金太郎飴」のようにあの顔ばかりが出てくる

金太郎飴は甘くて美味しいけどあの顔はとても苦くて不味かった・・・それもどんどん苦味が増してきていた今日このごろ・・・ようやくひと段落はついたけど相変わらず後味は悪いまま・・・

さて、話題を変えて今日のライブの話

今日15日(水)のペンギンハウスの最初の演奏者はインプロのインストギタリスト ジョコンダの憂鬱

今日ちょっとリハが終ったあとで彼と「僕のブルースマン列伝」について会話した 彼も僕が挙げていた「ハウンドドッグ・テイラー」や「スクリーミン・ジェイ・ホーキンス」のようなちょっとゲテモノぽいブルースマンが好きだそうだ そして今日の彼の演奏するステージには前回と同じくタイで購入してきたという「ガネーシャ」「シバ」2人のインド神の絵が飾られる その2神がほぼ真っ暗なステージのわずかな青い照明の光の中にかすかに浮き上がる前で儀式のように演奏は始まる 最初はかすかなひとつひとつの音の粒を噛み締めるような演奏が進みときにそれがいくつもの固まりになってどうっと堰を破り溢れ出す そういうピークが2~3度あったが最後のほうで「ウワ~ン!」となったところは鬼気迫るよう・・・まるでシバ神が動き出すようだった
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2番目の演奏者は 山田健人+三樹

最初は山田が独りでステージ中央に座りアカペラで歌いだす このスタイルもすっかり定着したし彼自身もすごく安定感のある歌い方になってきた 前回と同じく「僕は悪い人間です」と言って(そんんあことは全然無いと思うけど)歌いだした曲・・・途中の歌詞にこんな一節がある

「今までしてきた悪いこと/一つ一つ埋めてもいいでしょ/それはそれはそれは・・・フフフフ」

フフフフと言われるとなんだか気になる

3~4曲ソロで歌ったところでピアニストの三樹が登場 まずはかなりダイナミックなローリングピアノ・・・鍵盤をガツガツと叩きつけるように・・・そこから歌のバックに入るところでアクセルを1/5くらいに緩めてすうっとバッキングになる ここらへんの彼の切り替えが上手いなあ!

この二人で聴くと本当にゴキゲンな演奏になる「メリーゴーランド」そして毎回「その赤いギターでブルースやるって誰のことなんだろう」と知りたくなるあのブルース・・・今日も素晴らしいコンビネーションを見せてくれた
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コンビネーションといえばこの3人も素晴らしい 3番目に登場するのは MΛNTRΛ

ミ ヌマ(g)シラコ(per)じゃいあん(b)・・・時には言い合いやもめたりもしながらいつも最高なバンドサウンドを提供してくれる

その彼らの今日の頭はなぜかあの「葬送行進曲」ので出しから始まった そして2曲演奏したところでベースとMC担当のじゃいあんがこう言った「ちょうど良かった 今日はあの人の命日なので・・・」 そこまで言ったところでまた次の曲に入る 「あの人って誰だよ~ まさか”あの人”のことじゃ・・・?」

と頭をひねっていたら次のMCで明かしてくれた 今日はあの天才ジャズギタリスト「ウェス・モンゴメリー」の命日なんだそうだ そりゃあそうだねえギターのミヌマのスタイルはもろウェスの直系だもんね そしてラスト2曲は思い切り跳ねる感じのビートで締めくくってくれた
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そして今日最後に登場するのは孤 高のピアニスト 石田幹雄
彼がピアノに向かう・・・前板を外した剥き出しのハンマーが並ぶ・・・そこに今まで現れたことのない世界の扉が開こう としている 一切の迷いはなく彼はそこに飛び込む

今日は最初たおやかで柔らかいバラードで始まって3曲目くらいからグワーンと熱気が一気に吹き上がるような演奏だ ピアノを弾きながら唸るのはいつもの彼のクセだが、この曲では一層それがアップしてくる まるでピアノと一騎打ちの格闘をしているようだ

そしてぽつんと一言・・・「今日は、最近多い(と言ったのかな?)、バラードをやります」・・・と

そこからバラードを2曲・・・この人のピアノの素晴らしいところはどんなに烈しく引いて手もピアノのひとつひとつの音色がすごく奇麗だってことだ それがもうバラードではじんわりとすうっと染み込んでくるのだ 今日も気持ちのいい音でペンギンハウスライブは終了!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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