さて、お盆休み明けの今日17日(水)のペンギンハウスライブはこの人から始まった
ギター弾き語りシンガーソングライター 山田宏樹
彼の演奏はギターもボーカルもジェントリーで優しく 決して押し付けてこないその歌い方は聴き手の心にじっくりとゆっくりと染み込んでくる
最近はこのパターンが定着している前半をエレキギター後半をアコースティックギターというスタイルは今日もだ 彼の場合エレキギターといっても決して烈しくかき鳴らすのではなく、むしろアコギよりも繊細にソフトにその音を導き出す
「乾いた日々」という曲の歌詞にこんな一節がある 「ラブロマンスの多くは ビタミンの不足」
なんて乾いて切ないのだろう・・・彼は歌にも声にもギターにもその「乾いた切なさ」がある
後半アコギに持ち替える 彼の代表曲といえる「お前と俺はダメ」 ギターを弾きながら2拍4拍のところでタッピングのように弦を叩く・・・その音がまたなんとも乾いていて・・・切ないのだ
2人目はギター弾き語りの 地味KEN
ブルースを基礎にしながらさまざまなジャンルにも挑戦し続けるそのスタイルは長年のキャリアと腕っ節に裏づけされている その艶のあるボーカルと表現力たっぷりのギターとのコンビネーション そして今日は長年一緒にコンビを組んでいるドラゴン板谷がハープとボーカルで加わりこれで「STAY BLUE」というユニットになる 今日はわりとブルースのオリジナル中心の選曲、そして久しぶりにあの今は無くなった吉祥寺の「ベッシーカフェ」のことをうたった「ラストオーダー」も披露してくれた
なんでもしばらく音楽活動はお休みするらしい地味KEN・・・でもまたすぐに復活するんだろうね
3番目は同じようなブルース畑のあたりに居るがずうっと年齢が若い 大濱吾朗
来月に誕生日を迎えるのだがまだ24歳と言う若さでブルースの深いところまで掘り下げた彼の演奏はギターもピアノもハープも超一流 その不適なパフォーマンスにも年齢を超えたしたたかさを持つ彼はこれからのシーンを引っ張ってゆく予感がする
いつもおなじみのブルースハープパフォーマンスだが、今日はハープを吹きながらスキャットで「I Can’t be Satisfied」の一節を唸ったり・・・いつも何か新しいものを見せてくれる
ギターを弾きながらブルースを1曲歌う・・・そのときのスタイルを見ていてふと「ロバート・クレイ」がブルース界に現れたころを思い出した そう・・・それまでのブルースマンが持っていたものと何か違う肌触りを持ったブルース・・・そういうものを今の彼は創り上げてきている
そして今日最後に登場したのはギタリストの ハラ☆タカシ
インストユニットDBS3のメンバーハラのソロバージョン ユニットのときとはまた違うアプローチ それはギターという楽器の持つ可能性をとことん絞りつくそうとするプレイヤーと楽器との闘いでもある 一瞬も気が抜けない
今日はまず最初にマイクトーク・・・この店に出始めた頃の思い出などもちょっと語ったり、なんだかいつもよりゆったりとした感じでステージが始まった
でもそのあと曲のタイトルを告げたあと(「豊洲とオリンピック」という)演奏に入るともう激震のような音がほとばしり出てくる それにしてもそれほど多くのエフェクターを使ってるわけではないのにこの出てくる音のバリエーションとダイナミズムはすごいなあ!
本当に今日もまったく新しいドラマがそこで展開されていた
そして今日最後に演奏したのは彼の最近の代表曲「JUST TALK TO YOU」だ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス