船が出るとき    21日

そういえば、今日 ペンギンハウスにようやくWI-FIが入りました まだAUだけなのだけどね

どこから・・・どこへ行くのか 考えてみればペンギンハウスのライブの一日ってうんと短い船旅のように感じる時がある 船旅・・・乗ってしまった人は船の揺れまかせ波まかせ船長まかせ・・・時には「時化」にもあう さあ、今日はどんなたびへ船は向かうのか
出航と同時にいつもの慣れてる波とは違うものに襲われた 見慣れているはずなのに・・・今日最初の演奏者 泥窪は聴き手の意表をつくことをやった 普段のライブでは絶対に使わない(少なくとも僕は見たことがない)譜面台を携えてステージにあがった そして「新曲をやります」と一言言うと演奏に取り掛かった なるほど、新曲だ ちょっとブルースっぽいメロデイーだけど、どこか斬新さを感じさせる曲 なかなかいいね だが、そこから未体験の航海が待ち構えていた 次々に演奏される曲・・・そのすべてが新曲だったのだ どれもいい曲ばかりなのだ それにしても大胆というか思い切ったことをする 非常にリスクフルなことなのに それにさらに驚いた 全曲昨日から今日にかけて作った曲だったそうだ・・・どうしたんだ!泥窪

次に船はいままであまり経験したことのない潮の流れに遭遇したらしい Mr.ばろうずというある意味では「異端」とも言えるくらいオリジナリテイーの強いバンドはいつも強烈な個性とオーラを放つ しかし、今夜のバロウズはちょっとついてなかった 彼らの「アバンギャルド」と言える表現方法、特にリードギターのモリのコードを全く無視するようなギターフレーズはその次のバンドを聴きに来たオーデイエンスにはちょっと受け入れられ辛かったかもしれない・・・むしろその反応に戸惑うメンバーがちょっと可哀相になった・・・でも、Mr.ばろうずはいいバンドだよ!僕も今まで散々同じような目に遭ってるからね(笑)

航路の先に現れたのは何?もしかしてアトランステイス大陸?その奥深さとミステリアスな雰囲気は只者じゃない 神秘的な雰囲気と煙草とウイスキーの小瓶を持って登場したのは大ベテランの深水龍作とそのバンドDEEP MOUSE ところが。今夜のバンドメンバーのベースが仕事の都合で本番になってもまだ到着していなかったのだ 時間的制約もあったのでとりあえず来たら加わってもらうことにして演奏開始 でも、ほかのメンバー、ギター、ドラム、コーラスそしてもちろんバンマスのキャリアと腕前はそういうことも問題にせずライブはいい感じで進んでゆく とにかくこの人の持っている「雰囲気」な並じゃないね 遅れていたベースも後半には間に合い最後は大盛り上がり

そして、色々あった船旅もいよいよ目指す港が見えてきた しかし・・・あの港の灯台・・・おかしな形している 波と風に吹き寄せられて盛り上がったあの形は・・・どこかで見たような・・・何だ? そのとき気がついた あれは「リーゼントヘアー」じゃないか しかも黒の皮ジャンバーとくれば・・・ そう!今からとてつもなく長いバンド名を紹介しなければならない まるで落語の「寿限無」のようなそのバンドはセンターラインFM DJプリ太郎とスベッターズのファイトでドンvol.1 と言うのだ どうだ、参ったか・・・僕は参った(笑) そして今日はリーゼントヘアが妙に似合うあのおじさんは・・・よく見れば「ゴーゴーマーチャンズ」のマサキチじゃないか! そして演奏はいきなりDJという意表をつくパフォーマンスで始まった!それもいわゆる今で言うDJじゃない 「センターラインFM」という架空の放送局 そのオープニングテーマはあの「Bittter Sweet Samba」つまり「オ~ル・ナイト・ニッポ~ン!」だ そのDJトークから演奏が始まる そして始まったその曲は・・・おお! キャロルだよ!「ルイジアンナ」「ヘイ・タクシー」など・・・往年の名曲が次々と・・・うわあ懐かしい 僕キャロル大好きだったのだよね もう仕事を忘れそうになる いやいや、作業はちゃんとやってましたよ 踊りながらね(笑)短い航海だったけど最後に辿りついた港には最高なものが待っていた いい船旅だったねえ いい夢見れそう!

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった

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