アイルランドやスコットランドからこのアパラチアに移住した人々が持ってきたもうひとつの物・・・それは「ウイスキー」です
お酒に興味の無いあるいは「飲まない」という方でもこの名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか 「バーボン・ウイスキー」
それはアメリカを代表するお酒・ウイスキーにつけられる名前ですが現在でも「アーリー・タイムス」「ジム・ビーム」「I・Wハーパー」など多くのブランドが有ります
「アイルランド」「スコットランド」には元々優れたウイスキーを造る技術と伝統がありました それは今でも「アイリッシュ・ウイスキー」「スコッチ」などという名前で広く知れ渡っています
ところで、この地域からアパラチアに移住した人々もやはり自分達が故郷で愛用していたものと同じウイスキーを造ろうとしました ところが、ここでひとつの問題が出てきました 「アイリッシュ」「スコッチ」は元々その原料が「大麦」「大麦芽」などから出来ていました ところが、新しく住み着いた土地は大麦の栽培に適さなかった・・・あるいは土地が狭く大量に収穫できなかった・・・なのかどうかは知りませんが、とにかく大麦は貴重でなかなかウイスキーにまでは回せなかったようです
そこで彼らは別の材料に目をつけました それはこの新大陸に元々あった穀物「とうもろこし」です それを材料にして同じ製法でウイスキーを作ってみました
出来上がってそれを呑んでみると・・・「まあまあ悪くない」
元々のものに比べるとかなりワイルドで格は下がるが、彼らが手軽に作れる材料に出会ったことは幸運でした
最初のうちはこの地方だけで流通していたこの「コーン・ウイスキー」ですが、それが全米はおろか世界中に広まってゆくきっかけになる出来事が起こりました
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