ギターギター 65

日本で最初のブルースブームが起きた70年代中盤、あちこちのレコード会社からそれまで出てこなかった素晴らしいブルースんぼアルバムが次々とリリースされました 元々あったもの(海外ノレーベルで)以外に日本で新たに編集されたオムニバスアルバム・・・それらの多くは本当に素晴らしいブルースマンたちを大勢紹介してくれました

その中でも私がとても気に入っていたのがこのアルバムです

タイトルは「Slide Guitar Blues」つまりスライドギターを弾くブルースマンを集めたアルバムでした
「ちょっとちょっと、スライドギターならサン・ハウスやロバート・ジョンソンそれに昨日まで紹介してたタンパ・レッドとかでしょ?」

いえいえ、これはちょっと違うんです ここに収録されてた3人のブルースマン、その全員が一般的なボトルネック奏法(ギターを普通に抱えて指にはめたスライドバーで弾く)とは違う・・・一般的に「ラップ奏法」と言われるギターを寝かせて上からバーで押さえる、いわゆる「ハワイアンスタイル」なのです

ここで紹介されてたのは「ココモ・アーノルドKokomo Arnold」「オスカー・ウッズOscar Woods」「ブラックエイスBlack Ace」の3人です

それでは一人一人紹介していきますね まずはこの人

「ココモ・アーノルドKokomo Arnold」

本名はジェイムス・アーノルドです。1901年2月15日、ジョージア州アトランタを南に下ったラブジョイで生まれました。従兄弟のジェームズ・ウィッグスにギターを習いました。1919年から、製鋼所の仕事をしながら、バッファロー、ピッツバーグ、ゲイリーと住処を変え、1929年にシカゴへ出た時に、スカウトに見出されて、翌年の1930年にメンフィスで2曲を初録音しました。1934年から1938年までデッカの専属として多数の録音をしています。左利きの彼は、右手にボトルネックを持ち、ギターを膝の上に寝かせて演奏します。代表曲には「ミルク・カウ・ブルース」、「オールド・オリジナル・ココモ・ブルース」があります。1941年になると音楽業界から退き、製鉄所の仕事に戻りました。その後、1960年代初頭に再発見されましたが時流に乗ることは出来ませんでした。1968年に心臓麻痺で亡くなりました。(以上;「ラディカルビスケット」より)


彼のギタースタイルはジョージア州という典型的な南東部出身のブルースマンにしてはちょっとラフでワイルドです それゆえか、その当時台頭してきたミシシッピの「ロバート・ジョンソン」にも影響を与えました

そして以外にも・・・このシンガーもココモの曲をカバーしていたのです

まあ、スタイルは全然違いますがね(笑)ちなみにエルビスはけっこうブルースのカバーをやってまして、彼のデビュー曲が「アーサー・クルダップArthur Big Boy Crudup」の「That’s AllRight Mama」、「ロウエル・フルソン Lowell Fulson」の「Reconsider Baby」、「ジミー・リード Jimmy Reed」の「Baby What You Want Me to Do」などを吹き込んでます ご興味のある方はこちらを聴いてみても→That’s All   Reconsider   Baby What

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