さて、二人目はこのブルースマンです
「オスカー・ウッズOscar Woods」
1900年頃にルイジアナ州シュリーヴポートに生まれたとされていますが、はっきりとはしません。座って膝の上に置いたギターの弦上でナイフを滑らせて弾くナイフ・スライド奏法の名手で、多彩なフレーズと躍動感のある音色を持っています。1930年と1932年にはエディ・フィッシャーと共にビクターへ4曲を吹き込みました。1936年に「ローン・ウルフ・ブルース」など3曲をデッカに、1937年、1938年にバディ・ウッズの名前でヴォカリオンに6曲、1940年に国会図書館へ4曲吹き込んでいます。1956年に故郷で亡くなりました。(以上:「ラディカル・ビスケット」より)
この人は謎の多い人で、ちゃんとした写真も残されていません(掲載した写真は彼のレコードのジャケットですが、映ってるのは多分「ブラック・エイス」のだと思います)
発表された曲数もほかの2人と比べると圧倒的に少なく、それもあって「伝説のブルースマン」となっているようです
しかし、彼のギタースタイルは本当に素晴らしく残されたその数曲はどれも見事なフレージングとサウンドで光を放ってます まあお聴き下さい
もう1曲 こちらはアップテンポで軽快な曲です
このアルバムに収録されてた3人の中で私はこの人の曲が一番お気に入りでした 彼のギタープレイにはちょっとした特徴があって、たとえばキーがGのブルースだと一般には G/G/G/G/C/C/G/G/D/C/G/D/といった進行が普通なのですが、彼はG/G/G/G/C/D#D→D#→D/G/G/D/D#D→D#→D/G/Dという進行を使います 具体的にちょっと弾いてみますね
まあ。私が弾くと彼のような優雅な感じにはならないのですが(笑) とにかくこれほど素晴らしいプレイヤーがあまり注目もされずに埋もれてしまったのはちょっと勿体無かったですね
高円寺ライブハウス ペンギンハウス