誰にでもわかるPAの話 ,6

『PAって何? 1』

さて、いよいよ本題のPAについての話を始めますね。 まず「PA」ってことばの意味は? 車を運転する人で高速道路で長距離を走ったことある人だったら「ああ、あれね!」というかも知れませんね。 そう長距離を結ぶ(東名道とか東北道とか)自動車道には要所要所に「○○PA」という表示が出てきますが・・・あれは「パーキングエリア」つまり車を停めて休憩や食事などができる場所の略称なので、今回紹介するものとは関係ありません。

ここで使うPAという言葉は「Public Address(パブリック・アドレス)」の頭文字を取った略称です 日本語に訳すと「大勢の人に伝える」というような意味です。

そこで考えてみました。 PAの原点って何か・・・ よくこんな場面がありますよね。 たとえば大勢で、たとえば会社の同僚と居酒屋さんなどで飲み会をしてるとします。 お酒が入って皆わいわいと大きな声でてんでにお喋りをしています アルコールが入ってるので声も大きくなります 大きな居酒屋さんだと他のお客さんも沢山居てかなり騒々しくなってます。
そしてそろそろその会をお開きにする時間になってきました。今日の幹事さんたとえばAさんという人がその役をしてたとします。皆にそのことを伝えなければなりません。 彼は立ち上がりこう言いました「ええ~皆さん」・・・ところが皆もうわいわいとお喋りをしてるのでAさんの声に気がつきません。そこでAさんはこういう行動に出ます。まず両手を顔のところに持って行って口を囲むように輪を作ります。そしてもう一度、今度は大声で言います。

「皆さ~ん!そろそろお開きにしたいと思います!お会計をするのでおひとり3000円ずつ出してくださ~い」
それでようやく皆にそれが伝わりました。 これがPA・・・(笑)・・・の原点なのです。


Aさんが両手で口を囲んだのには勿論ちゃんとした理由があります。これをもっとちゃんとした形にしたものに「メガホン」というのがありますよね! よく野球の試合なんかで客席で使われてるあれ・・・硬い紙や今ではプラスチックのものが中心でしょうが、あれこそPAの原点なのです。 なぜメガホンを使うと生で話すよりより遠くまで声が届くのか・・・。

前にやった「波」の伝わりかたの話を覚えてますか? 音も波だと言いましたよね。たとえばAさんが声を出すと何もなければその声は波となってほぼ360度に広がってしまいます。 これをメガホンを使う事でもっと効率よくある一定の範囲にだけ届くようにすることが出来るわけです。

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

出演するには?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする