ギターギター 70

ビッグビルのスタイルはどんどん都会的になり洗練されていきました しかし、彼の歌い方やギターの特徴はほとんど変化していませんでした そのバックにピアノやドラム、ベースさらにはホーンセクションなども入れて次第に「シティ・ブルース」あるいは「アーバン・ブルース」といった形式にサウンド自体はどんどん変化していきます いち早く当時広まり始めたエレキギターも取り入れました ただし当初弾いたのはビルではなく若いジャズギタリストでした

そしてシカゴにあった「ブルーバード」という黒人専用のレコードレーベルから多くのレコードを出し続け、ビルはシカゴのブルース界ではもう並ぶものがほとんど居ない”ボス”にまでなっていました 彼はまたほかのバンドマンたちへの面倒見がよく、まだ無名の若手のブルースマンたちに仕事を紹介したりと、そういうところでも親分肌なところを見せていました


しかし、時代が50年代に入る頃・・・しだいにビルのスタイルは黒人聴衆から飽きられ始めてきました それにはちゃんとした理由がありました 当時太平洋戦争あたりをきっかけにシカゴの街は工業がおおいに発展し、それに伴って多くの人手が必要になってきました
それに呼応するように南部の、とくにミシシッピあたりからシカゴにやってくる黒人たちがどんどん増えてきました そんな彼らにとってみるとビルたちがやっている「シティ・ブルース」はパンチ力が足りなく物足りないものでした 次第に人気が落ちてきたビルたち元々のシカゴブルースマンたち・・・その多くは他の職業に転職したりして次第にブルースの世界から消えて行きました
しかし、ビルは違いました ある「活路」を彼は見つけたのです

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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