もう一度ブルース   10

さて、今日はちょっと面白い曲を紹介する

まずはこれを聴いてほしい


この人は「ヘンリー・トーマス」というブルースマン

ヘンリー・トーマス Henry Thomas

1874年にテキサス州ビッグ・サンデイで生まれ、1930年に死去しました。”ラグタイム・テキサス”と名乗り、1927年から1929年にかけて24曲をヴォキャリオンに吹き込んでいます。彼はブルースを録音した最も古い世代であり、同郷のマンス・リプスカムと同じく黒人達の身の回りの生活を歌うソングスター的な存在でした。彼は鉄道の駅で演奏し、ダラスとヒューストンの往復に列車を使っていました。彼はギターを弾きながら、ヨーデルに似たアフリカを起源とするフーピング唱法で歌い、またクウィルやキャリゾの茎で作ったパンパイプを吹いて、ミシシッピのファイフ音楽のような音響効果を出すこともありました。
キャンド・ヒートは「Bull Doze Blues」を「Going up the Country」として蘇えらせ、ファグス、ラヴィン・スプーンフル、ジョン・セバスチャンは「Fishing Blues」を追演し、ボブ・ディランは「Honey, Won’t You Allow Me One More Chance? 」を追演しています。(以上;ラジカルビスケットより)
まずこれを聴いてこれが「ブルース」だとは思えない人が多いんじゃないかと思う
曲中で鳴っているのは「パンパイプ」という葦などの茎で作られた笛だ メロディーラインなんかもブルースよりもそれ以前にアフリカの民謡のような音がする
最初の頃にも言ったと思うけど1920年代のブルースには今では絶対に有りえないようなスタイルがたくさんあった その中でも抜きん出ているのがこの曲なんかなのだけど、何と先日紹介したロックバンド「キャンドヒート」がこの曲もカバーしている
なかなか面白いのだ! では

どう? なんかちょっとサイケなお洒落な曲になってるよね たとえば「ベルベットアンダーグラウンド」なんかがやっても違和感が無いと思う

今僕が考えてるのはこの1920年代の「プリブルース」ともいえるような音楽が今の音楽に何かの形でつながっていったら面白いんじゃないか・・・どうでしょ?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする