ギターギター 95

60年代も後半に入るとさすがにBBの黒人の中での人気にも翳りが出てきました しかし、音楽的には彼はどんどん自身のギタープレイを煮詰めていきました それまでの伝統的なブルースギターの概念に囚われることなく、新しいものや違うジャンルのものを貪欲に取り入れて・・・たとえば「チャーリー・クリスチャン」「ジャンゴ・ラインハルト」などのジャズギタリストの技も・・・ここらへんのことをかつて中村とうよう氏は「単にカッコつけて言ってるだけ」と評してましたが、確かにBBのギターにはジャンゴの影響も見られます このところは後日ジャンゴのギターについての解説で詳しく述べますが、とにかく60年代後半から70~80年代に渡ってBBはその聴衆の多くが白人になっていく中で自身の音楽を進化させ熟成させていきました 74年に彼はアフリカで公演します 自分の”ルーツ”であるその大地に彼の素晴らしいプレイが響きます

そして、これより少し前の69年彼はビルボードで15位にまでなった彼の最大のヒット曲「Thrill is Gone」を発表しました マイナーキーで8ビートのかなりソウルっぽい曲でしたが、この辺りから彼の音楽自体も「ブルース」の狭義の枠からはみ出し始めました それを「商業主義」と決め付ける人も多いですが私は違うと思います

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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