ギターギター 98

驚くことにBBはその晩年になっても若い頃と変わらないくらいのペースで演奏活動を続けていました 年間に100日以上はツアーをやっていたようです 移動は飛行機を使うこともあったと思いますが、その多くはバスです それはもちろん特別にツアー用に改造されていて中にはリビングのようなスペースもあり、BBの睡眠用の個室もありました しかし、あの老齢で揺れるバスの中で眠りながら次の会場へ移動する・・・それはアメリカのミュージシャンなら誰でもやっていることとはいえ、かなりしんどかったのではないかと思います

80歳を過ぎた彼にはかつての60~70年代のような華麗なギタープレイは、望むほうが無理です そのプレイは次第にただ大袈裟にチョーキングをする ミスタッチも増える・・・あまり手本にはしたくないような演奏になっていきました

しかし、もしかすると彼はこう思ってたのかもしれません

「すごいテクニックを見せるのではなくブルースの楽しさのほうを感じてほしい・・・」と

とにかく2014年の秋まで・・・体調が悪くなる直前まで彼は現役を通しました

かつて私はこう思ってました

「BBが死んだときにアメリカの黒人ブルースの歴史は終わる」

終りはしないかもしれませんが・・・彼が抜けた穴を埋めるだけのブルースマンはもう多分2度と出てこない・・・そう思います

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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