驚くことにBBはその晩年になっても若い頃と変わらないくらいのペースで演奏活動を続けていました 年間に100日以上はツアーをやっていたようです 移動は飛行機を使うこともあったと思いますが、その多くはバスです それはもちろん特別にツアー用に改造されていて中にはリビングのようなスペースもあり、BBの睡眠用の個室もありました しかし、あの老齢で揺れるバスの中で眠りながら次の会場へ移動する・・・それはアメリカのミュージシャンなら誰でもやっていることとはいえ、かなりしんどかったのではないかと思います
80歳を過ぎた彼にはかつての60~70年代のような華麗なギタープレイは、望むほうが無理です そのプレイは次第にただ大袈裟にチョーキングをする ミスタッチも増える・・・あまり手本にはしたくないような演奏になっていきました
しかし、もしかすると彼はこう思ってたのかもしれません
「すごいテクニックを見せるのではなくブルースの楽しさのほうを感じてほしい・・・」と
とにかく2014年の秋まで・・・体調が悪くなる直前まで彼は現役を通しました
かつて私はこう思ってました
「BBが死んだときにアメリカの黒人ブルースの歴史は終わる」
終りはしないかもしれませんが・・・彼が抜けた穴を埋めるだけのブルースマンはもう多分2度と出てこない・・・そう思います
高円寺ライブハウス ペンギンハウス