今日のライブ最初の演奏者はTasuketekun もう最近ではめっきり少なくなったノイズ系正統派と言ってもいいだろう 他の演奏者に比べると意外と機材はすっきりと少ない この機材でどうやってああいう音が作れるのか・・・興味があったのでリハ後ちょっと覗かせてもらった するとパソコンなどの横に割りと大き目の機材を発見 「NOISE SWASH」という名前が付いている 調べてみるとこれがなかなか優れものでどんな音でも瞬時に筋金入りのノイズに変えてしまうエフェクラーらしく「ノイズペダル」という言われ方をするところを見ると元々足元に置いて使うものらしい 30分きっちり・・・時計の針が8:00ちょうどを示すと同時に彼は演奏を終了してぺこりと一礼 几帳面な男だ
2番目の演奏者はペンギンハウス2度目の出演となる高田という2人組のアコーステイックユニットだ なぜか一人は顔に濃くメイクしてのパフォーマンス 彼らの演奏はちょっとコミカルでそれでいて社会性を強く自覚したようなテーマが多い 今日は先日福井に行って来たこともあってか「原発」をテーマにした直接的な曲が多かった ただ、僕は思うのだがこういうメッセージ性の強い曲を演奏するには普通の曲をやる以上の技術が必要で、よく練りこんでしっかり作り上げてからにしてほしい こういう曲での「未熟さ」や「中途半端」は命取りだよ けっこういい曲を持ってるだけにちょっと惜しかったな・・・聴き手は厳しいからね 今日は前回の対バンで仲良くなったあさのおよぐが飛び入りで参加 これは盛り上がった
3番目は2人組のユニットのピーフラン このところずうっとvo,gとdsの二人でやっているが、この普通のバンドに比べるとベースがいない「マイナス1」という形が逆に彼ら独自のサウンドを作る結果になったようだ なにしろギターアンプ2台をパラレルにつないだサウンドはかなりヘビーだ それにつりあうようにドラムも目一杯叩く そして、ギターがソロを弾き始めると・・・ベースがいないことでここで「コード」というものが当然「消滅」しかかる それが彼らのサウンドを不思議に東洋風~日本風に色づけていくようでそれがまた彼の歌い方や曲の内容などと相まってなぜか「和」を感じさせる演奏になるようだ 面白いところにさしかかってきている ピーフランワールドが確かにある!
そして「和」といえばやはりこの人が出てくるのは当然だ ひひひのひ この本当に「誰にも似てない」孤高のシンガーギタリストの創り出す世界はいつか夢の中で見た子供の頃の記憶のような輪郭のないぼんやりとしてそれでいてどこか妙にリアルな物を見ているような気分にさせてくれる とにかくその演奏は2度と同じものがない 毎回違う何かが現れる・・・僕がペンギンハウスで仕事をするようになって一番インパクトを受けたギタリストだ そして、そのひひひのひが来月あるイベントを企画する 11月13日(火)に講談師の「田辺凌鶴」を招いてここで講談のライブを開く 前座は「アロー&まきょと」つまり、ひひひのひとペンマスだ これはぜひお見逃しないよう お勧めです!