3台のテレキャス     25日

皆さんは「ブロードキャスター」というギターのことをご存知だろうか 右の写真が
それだ 「なんだ、テレキャスターじゃないか」 そのとおり 名前が変わっただけなのだが、たまたま発売したら別のメーカーにすでにこの名前の機種があったので急遽「テレキャスター」に変更されたらしい そして、このギターが世界で最初に作られたソリッドボデイーのエレキギターなのである もう60年以上が経過しているのに今でも最初のモデルからほとんど変更がない これだけロングセラーしている道具ってなかなかないんじゃないかな だから今でも多くのギタリストが愛用している 今日はそんなギタリストが3人も登場した
最初のテレキャスターはDBS3のハラ☆タカシが抱えたかなり年季の入ったナチュラルカラーにホワイトピックガード・・・あれ?でも写真で見るとクリヤーなのはトップだけでサイドは白いぞ もしかして塗装剥がした? このテレキャスで自由自在な音を作り出す 僕もちょっと使ってたことあるけどとにかく「使い勝手」のいいギターなんだよねえ ロングセラーには理由がある そしてこんなのっけからDBS3サウンドが全開で、いやあ何だか勿体無いくらいだねえ ところで今日思ったのはドラムの福島紀明の出す音がとても美しいことだ 彼のパワフルで鋭い音にばかり気を取られてたが、シンバルもスネアもタムも・・・出てくる音色がとても綺麗なんだよねえ 新発見でした!

次に登場したのは、毎回いい声でうちのPA機材を喜ばせてくれている曽我愛子 今日はギターはもちろん山下太郎、そしてパーカッションは「最強」のヘイタこと岩本幸二が参加 この2人をバックに愛子のいつもと同じソウルフルで伸びのある歌声がペンギンハウスに染み込んでゆく カリブの風を歌った曲は本当にカリブの空が見えるような気がした そして、ちょっとアップテンポのダンサブルな曲になるとTaroはあのスカイブイルーのテレキャスを手にする いつもの彼のトレードマークのこのギターはまるで彼のボーカルと同じように軽快によく歌う 気持ちいいサウンドがペンギンハウスたっぷりとあふれる 最後はゲストにベースも加わって大盛り上がり!

そして、今日は3組の出演 その最後にたっぷりといい演奏を聞かせてくれたのはブルースマン古田光郷(vo,g)の率いるバンド,メンバーは藤倉嗣久(vo,g)吉田靖雄(b)吉岡優三(ds)の3人 この若いトリオが実にタイトで的確なサウンドで古田をサポートする それに乗って本当にソウルフルでホットな古田の演奏が全開する 気持ちいい!すごい!特にvo,gの藤倉は途中で3曲リードボーカルをとったがまだ20代だというのにブルースフィーリングがもう溢れ出すような素晴らしい演奏で店中を本当に盛り上げてしまった すごい若者がいたものだ とにかくこの4人の演奏は最高にゴキゲン!僕はまるで70年代のRobert Jr Rockwood とAcesの日本公演を見ているような気になってしまった 久しぶりに本当に上質なブルースライブ見たなあ 1時間を上回る演奏もちっとも長く感じなかったよ そして、もちろんこのサウンドを生み出していたのは古田が抱えたテレキャスだったことは言うまでもない 最後にこのバンドにぜひコメントがしたいという人がいたのでご紹介します
「リーダーの古田くんの性格が反映した、とても誠実なブルーズの音楽でした ;ペンマス亜郎」

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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