僕の八ヶ岳話 52

韮崎に引越して僕らの生活も真冬の過酷さから逃れてかなり快適なものになった 団地特有の隣近所との付き合いの面倒くささとか、ややストレスになることもあったがそれはたいしたことでは無かった 相変わらず人付き合いの大好きなかみさんはさっそくそこで多くの「ママ友」をこしらえてとても楽しそうだった

ただ、ここでもやはり問題があった 生活が便利になったとは言っても山梨はやはり圧倒的な車社会なのだ。ちょっと近所のスーパーまで買い物に・・・というときでも徒歩ではやはり無理があった。たくさんの買い物をして帰るにもやはり不便は否めない バスを利用するという手もあったが、田舎のバスは本当に本数が少ないのだ もし僕が留守中に子供が急に熱を出してもタクシーを呼ぶとかそういう手段しか無かった

そこで僕は思い切ってかみさんに相談した
「あなたも車の免許を取ってくれない?」
しかし、かみさんはすぐにはこれに応じようとはしなかった 理由は僕にも判っていた 彼女は天才的と言えるほどの運動音痴だったのだ それに加えてメカ音痴、方向音痴・・・と車を運転するにはおおよそ不適合な要素の持ち主だったのだ

しかし、確かに不便さは彼女にとっても大きなストレスだった バイクでは子供を連れてどこかに出かけるわけにもいかない さっきも言ったように山梨は本当に車社会なのだ どの家にも成人男女だったら全員分の車があるのが常識だった
「ほら、○○さんの奥さんだって車運転してるじゃないか」
○○さんというのは、かみさんの親しい団地の奥さんで、彼女もあきらかに運動神経は悪そうだった
「だからあなただって絶対免許取れるよ!大丈夫だって」

それは僕にとっても大問題だったからなのだ

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