僕の八ヶ岳話 61

新しい職場での経験は、それまでの僕の人生をがらっと変える位の色々なものをもたらした まずは「時間」だ 夜中の仕事はちょっとしんどい事もあったが、慣れればなかなか快適でもあった とにかく夜勤明けの朝から翌日の夕方まで仕事に行かなくていいのだ! 当時の僕はまだ若かったので、多少の寝不足は全然苦でも無かった おまけに仕事場は大自然に囲まれたリゾート地だ 僕が一番やりたかったことが本当に目の前に、周りにふんだんにあったのだ
その頃僕は新しい楽しみを覚えた それは「渓流釣り」だ 職場の日勤者にOさんという人が居た この人と僕は妙に馬が合う間だった 僕にとっては上司になるのだが、全然偉ぶらず気さくな人でしょっちゅう冗談を言い合うような関係だった そのOさんがある日僕にこんなことを言った
「矢島さんは釣りはするのかい?」
釣り・・・中学生位の頃までは僕も釣りにはよく行っていた それは大抵は実家からそう遠くはなかった多摩川へクチボソやハヤなどの雑魚を釣りに行くとか、たまに海でリールを投げるとか・・・そんな程度で、大人になってからは全く縁が無かった
「釣り・・・ですか?」
するとOさんはこう言うのだ
「いいかい、ここら辺の河にはヤマメとかイワナなんかの渓流魚が一杯居るんだよ!渓流釣り・・・愉しいよ!矢島さんもやってみろし!」
「みろし」というのは山梨弁で「みなよ」というような意味だ ちなみにその反対語は「みちょし」「ちょし」は「・・・してはいけない」という使い方をする
さて、その誘いに僕はちょっと心を動かされた

新しい職場での経験はそれまでの僕の人生をがらっと変える位の色々なものをもたらした まずは「時間」だ 夜中の仕事はちょっとしんどい事もあったが、慣れればなかなか快適でもあった とにかく夜勤明けの朝から翌々日の夕方まで仕事に行かなくていいのだ! 当時の僕はまだ若かったので、多少の寝不足は全然苦でも無かった おまけに仕事場は大自然に囲まれたリゾート地だ 僕が一番やりたかったことが本当に目の前に、周りにふんだんにあったのだ

その頃僕は新しい楽しみを覚えた それは「渓流釣り」だ 職場の日勤者にOさんという人が居た この人と僕は妙に馬が合う間だった 僕にとっては上司になるのだが、全然偉ぶらず気さくな人でしょっちゅう冗談を言い合うような関係だった そのOさんがある日僕にこんなことを言った
「矢島さんは釣りはするのかい?」
釣り・・・中学生位の頃までは僕も釣りにはよく行っていた それは大抵は実家からそう遠くはなかった多摩川へクチボソやハヤなどの雑魚を釣りに行くとか、たまに海でリールを投げるとか・・・そんな程度で、大人になってからは全く縁が無かった
「釣り・・・ですか?」
するとOさんはこう言うのだ
「いいかい、ここら辺の河にはヤマメとかイワナなんかの渓流魚が一杯居るんだよ!渓流釣り・・・愉しいよ!矢島さんもやってみろし!」
「みろし」というのは山梨弁で「みなよ」というような意味だ ちなみにその反対語は「みちょし」「ちょし」は「・・・してはいけない」という使い方をする
さて、その誘いに僕はちょっと心を動かされた

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