ペンギンハウスに出演しているミュージシャンは実に幅広い年齢層から成り立っている 10代はいるのかな・・・はっきりしないけど20代前半から上は60代後半(もっと上が居るかもしれない)まで・・・その中でも一番若手と言えそうな二人から今日のペンギンハウスライブは始まった
今日最初の演奏者はまずその一人、今大学4年生らしい月になって の登場だ 毎回キーボードとギターそれにサンプリングの音を使っての演奏&ダンス エンタテイメントだけじゃなくて彼の表現にはなかなかメッセージ性もある サンプリングやループも多用するがそれだけに頼らず生の演奏に力を置いたプレイはけっこう説得力を持っていて毎回何か新しいことをやってくれる 若いだけに未知数が一杯なこれからが楽しみなプレーヤーだ
もう一人の若手、一人涙もほぼ同年齢だったと思う 今回、店に現れた彼を見てちょっとびっくりした 今までの胸ぐらいまであったストレートのロングヘアーが短くそしてカールが強くかかっている 本人に言わせると「マーク・ボランみたいにしたかった」・・・そうだが(笑) それで今夜のオープニングBGMは「T-REX」に決定! そして今日の彼の演奏だが、アコギの音がさらにパワフルでアグレッシブになってそれに一番驚いたのは声が変化してきたところだ 今までの彼の声はどちらかと言うとちょっと繊細で細いところがあったが、それが中低音域が豊かになってきてリラックスした感じが出てきてシャウトするときもそれが無理なく繋がるような感じ・・・なるほど!彼もまだまだ成長段階なんだね まだまだ楽しみが多いのだ
さて、若手ではないが次に登場するのはペンギンハウス初登場のユニット クッキー&ふみみん ギター/voの男性がクッキー、フルート他/voの女性がふみみん 初登場なので新人ということになるのかな・・・どんな演奏を見せてくれるのか・・・すると、なんだかおっとりした感じのふみみんとちょっとアグレッシブでせっかちそうなクッキーのコンビは野良猫やハローワークなどをテーマになかなか楽しい曲を披露してくれた 二人のスピード感の違いとかなかなか楽しいユニットさんだ
そして、今日最後の演奏者は ひひひのひ 年齢的にはまあ決して若くはないのだが彼がこのペンギンハウスに登場したのはそんなに古いことじゃない それにもかかわらず毎回必ず密度の濃い演奏を聴かせてくれる彼はもうずいぶんとペンギンハウスの空気を作ってきている 今夜も彼から目が、いや耳が離せない 今日も今までまったく聴いたことない演奏を見せてくれた いつも何か新しいことをやる彼だが・・・今日のステージの最後は自分の歪んだギターの音をループに放り込むとおもむろにギターからシールドを抜く 目の前で見ていた月になって=木村が思わず覗き込む・・・エフェクターのスイッチをon/off繰り返す・・・その瞬間にまるでノイズのような音が「グワーッ!」と広がる・・・そう来たかあ!ひひひのひは毎回何かやってくれる 彼の魂は常に若い
ライブ終了後、熱くなってひひひのひに音楽談義をさかんに仕掛けていた月になって・・・話し込みすぎて終電を逃した・・・若いなあ(笑)
・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・