誰にでもわかるPAの話 2

『音って何? 、2』

「音」というやつは色々な波の中ではあまり優等生ではありません。 たとえば「光」「電波」「電磁波」といったグループはとても優秀です。 光のスピードはかなり・・・というよりこの宇宙の中でも最も早く、1秒間で地球を7回半回る・・・というようなことを昔習ったと思うのですが、それ以外にもどれだけ距離が離れてもあまり減衰・・・つまり弱まったり消えたりしない。 だから今何十億光年離れたところにある銀河が放つ光でも地球まで届いてしまうわけで・・・もちろん遠ければ「拡散」してしまうので弱くはなりますが、音みたいにある程度以上離れたらまったく伝わってこなくなる・・・ということはほとんど無いのです。 これは光が音のように何かを使って伝わってゆくのではなくそれ自体の自力で進む。
かたや「音」は空気中では平均して1秒間に約340mしか進めずしかも体力が無いのですぐへばってしまい、ある程度以上進むと弱まって最後は消えてしまいます。 これは池の水面に石か何かを投げたときに起きる波紋が遠くへいくにつれてだんだん弱まってゆくのと同じですね。 なぜそうなるかというとそれは音を伝える「もの」の密度・・・う~ん難しいか こういう風に想像して下さい。 ある1両の列車の中に乗客が何人か乗ってるとしてその一番こちら側に居た人を突き飛ばして(本当にやっちゃダメですよ!)みたとすると、その人がよろけて次の人を倒す・・・その人がまた次の人を・・・こうやってその車両の一番奥の人までドミノ倒しのようになるとして、問題はその人数です。 まばらな車両だとそれがなかなか一番最後までは伝わらないかも知れない。 これがぎゅうぎゅうに詰まってる満員電車の中だとどうでしょう?

まあ実際はそうはならないのですが、たとえば人間ではなくて完全な球体のたとえればビリヤードの球だったら・・・これがくっついていると端っこの1つを突くとほとんど瞬時にその反対側の球が動く・・・こういう風に音っていうのはそれを伝える「もの」の密度によって伝わる速さや量が変わってしまうという性質があるのです。 とにかくこのちょっとダメなやつをどう扱うか・・・教育指導の先生にでもなったつもりで彼らを見てくださいね。

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