今日6月9日は「今日は何の日?」でいえば「ロックの日」なんだろうね そもそも「ロックンロール」という言葉自体は1950年代に人気のあった白人DJの「アラン・フリード」が当時の若者達に人気が出てきたアップテンポのブルースやR&Bにそういう名前をつけたことから広まったらしい では・・・ロックって何なんだろう? 今日のペンギンハウスライブを観てたらその答があったかも知れないよ では今日9日(日)のライブレポートを・・・
今日最初の演奏者は遠藤バンド 彼らの演奏するのはジャズ・・・それも1950年代頃に急発達した「モダン・ジャズ」のスタイルだ 当時、それまでただ「踊るためのBGM」という扱いでしかなかったジャズによりクリエイティブでよりラジカルなフレージングで作られた、当時では最先端の音楽だったのだ その時代の体制に反発する黒人達を中心に発展してきた音楽はまだその切れ味を失っていない
2番目に登場したのは平和堂 そのジャズが半世紀を経過するとこういう形にも発展するかも・・・そんな感じが今日の彼らの演奏にあった 今回は中心的存在の神山さんが病気療養のため欠場だったが、その代わりというのか女性のフルート奏者が参加して、またいつもとは違う形での「平和堂」を見せてくれた あのフルートの人・・・まるで「女狩俣道夫」・・・と言ってもわかる人は少ないか・・・ 今日の平和堂・・・ロックだったぜい!
3番目に登場したのはBarbican Estate 今日でペンギンハウスには2度目の登場だが、今僕が最も注目している若手バンドの1つだ! とにかく彼らのオリジナリティーと音楽性の高さと、若さが持ってるパワーとか・・・色々なものが素晴らしいと思うのだ これからしばらくは目が離せない そんな彼らの持ってるパワーに反応してくれたのが、今日このあとの演奏者のためにスタンバってたリキッドライトの「大箱屋」の大場君だ!
「ジミーさん、リキッド当てましょうか?」・・・そう彼の方から言ってくれて彼らの最後の曲はリキッド付きになった!
4番目に登場したのは シクスシクス そう・・・今日僕はちょっと期待をしていたのだ 前に演奏する「Barbican Estate」と彼らの間に何かお互いに刺激になるようなものが生まれたらいいな・・・と それは多分僕の目論見どおりになった・・・かな? やはり長いキャリアを持つ彼らの演奏には独特のテイストと深みがあった そこにさらに大箱屋のリキッドが深みを与えてゆく そうそう・・・60年代の「ロック」が社会進出する時に実は「リキッドライト」もそれに寄り添うように進化してきたのだ それを今夜の演奏が実証していた
そして今日最後の演奏者はLOI もうこの人についてあれこれ言うのも無意味だと思うのだが、やはり今夜のライブを締めくくってくれるのはこの人の他には考えられない もうリキッドが彼の体の一部になったようなシーンが繰り広げられてゆく これは断言してもいいが「ロック」は今も俄然として生きていて、そして進化し続けている・・・そういうことをしみじみと実感させてもらえた今夜のライブ あともう一つ、今日LOIさんのオリジナルの創作折り紙の作品がペンギンハウスにやってきた これがまた音楽に負けないぐらい素晴らしい作品なのだ 見たい人は明日からペンギンハウスに展示しますからね!
今日のオムニバス動画です
高円寺ライブハウス ペンギンハウス