ぃやあ、今年の梅雨はほんとうに梅雨らしい気候だね 今日も朝からドシャドシャ雨が降り続く こんな日にライブやったって誰も来てくれないんじゃないか・・・そういう危惧を感じてたが・・・では今日10日(月)のライブレポートを・・・
今日最初の演奏者はMORI-SHIN ここ最近はアコギにまた戻って前半はレギュラーチューニングで主に彼の持ち歌のうちでもわりと初期の作品を歌う そして後半になったところで、おもむろにオープンチューニングに変更し、スライドバーを取り出すと彼独特のブルースワールドに引っ張ってゆく このバランスの取り方がとてもいいと思う 彼の演奏の前半だけ見た人は「フォークね」・・・と思うだろうけど、その背後にデルタブルースが居るのだ
2番目に登場したのは月原昌子 この人の8弦ギターを使った表現もしっかり形を作っている 僕なんかはうかつに手を出さないこのギターを彼女はあまり深いこと考えずに(本人談ですよ)手にしてから徐々に手なずけてきて、今では自分の一部にしてしまった そしてこのギターを奏でながらあの独特の語りの世界に引っ張ってゆく・・・そういう演奏者にすっかりなっている
3番目に登場したのは明鏡プティー これはピアニストの「おはる」がギター「マユミ」と組んでいるLesPetitsと同じくあはるが琴奏者の「高橋紀子」とやっている明鏡止水 とが合体したもので、超レアな上に高橋が来月には東京を離れてしまうというので「最初で最後」のユニットだったのかも知れない それもあってか大雨だったにも関らず多くの人が駆けつけてくれてとても盛り上ったし、この3人が作り出す「ピアノとギターと琴」という組み合わせが本当にちょっと無い籍へ皆を連れていった
そして今日最後の演奏者は狩俣道夫 彼のことはこのペンギンハウスや東京界隈でインプロミュージックに興味ある人なら多分知っている孤高のフルート奏者そしてボイスパフォーマーだ この前のゴールデンウィークにあるバンドのフロントとして「リキッドライトショウ」の企画に登場した彼・・・その巨体から出る世界はあまりにも迫力と現実離れした世界に聴き手を引っ張ってゆくのだが、そういえばペンギンハウスにはずいぶんと久しぶりだった ライブが終わってから僕は彼に「狩俣さん、またやってくれませんか?」と訊ねた すると彼は「今あまりちゃんとバンドという形ではやってないのですが・・・こういうのもやってるんですが」・・・と遠慮がちに語った それがなんと「ウクレレ弾語り」あの巨体によりによって超スケールの小さなウクレレ・・・それだけでもう「やってください!」と僕は頼んだのだ 全くどういうものかは確認もせず だから今日彼の演奏を観たほとんどの人たちと同じく僕も初めて観たのだ いやあ~、さすが狩俣 「僕の演奏は本当に暗いですよ」・・・と言いながら、本当に暗いのだが・・・みるみる観客をあの狩俣ワールドに引っ張り込み、おまけに笑いまで取る・・・いやあ恐るべしだ! この人本当にスゴいのだ
今日のオムニバス動画です
高円寺ライブハウス ペンギンハウス