丹沢亜郎の死因について

3月31日に故丹沢亜郎の死因についての「死体検案書」が発行され
4月頭にようやく私たちの元へ届きました。ほぼ丸3か月という日数がかかりましたが、そこにはかなり綿密に調べた結果が書かれていました。

私たちも彼が死の直前転倒して頭を打ったことが何かしらの原因となって脳出血などによって死亡したのかと推察してましたが、検案書の内容は全く違うものになってました。

直接死因の欄にはこう書かれてありました

「虚血性心疾患」

そしてその原因についてはこう記されていました

「環状動脈硬化症」

これらの内容については皆さんもよく知らないことが多いと思いますので、それについてはこの文章の末尾に資料として掲載させてもらいますが、結論から言わせて頂けば不摂生な生活習慣が引き起こしたものだと言えると思います。

彼がどのような生活を送っていたか・・・わかりやすい例で説明します。

まだ亜郎が現役でペンギンハウスで働いていた当時はウイスキー「IWハーパー」(700mℓアルコール度数40%)、焼酎「あうんの獅子」(1,8ℓアルコール度数25%) の瓶がそれぞれほぼ一週間で空になってました。彼が退職してからはそれがぐうっと減り其々せいぜい月に1本ずつくらいになりました。 つまりこれだけの量をずうっと呑み続けていたわけです。

しかも、かなり飲酒してから近所の銭湯へ行くなどの無謀なこともしばしば行っており、これに対して注意や忠告をしてくれた知り合いの方も居ましたが、なかなか耳を貸さなかったようです。
また、ペンギンハウス在籍の後期にはかなりの「酒乱」になっていました。大酒を呑んでそのあげく周りの人間や身内に暴言を吐く、ひどいときには暴力を振るう・・・そして次の日には自分がそういうことをしたということを全く覚えてない・・・そういうことがエスカレートしてゆきました。

2018年の夏に彼に退職してもらったのにはこのような言動や、健康に明らかに害がある生活習慣を少しでも改善あるいは断ち切ってほしいとの願いがあったのです。  それで退職後彼がペンギンハウスに来た時は飲酒は3杯までと制限してきました。しかし、これに当人は不満があったようで「3杯しか呑ませてくれないんだよね」・・・とまるで私たちが彼に嫌がらせをしているかのような発言をしていたのを私ジミーも耳にしています。

そして、彼の飲酒量を減らそうと私たちがいくら気を使ってもそれは無駄でした。結局彼は他の酒場へ行っては呑み、また自宅でもかなり大量のアルコールを摂取し続けたのです。

また喫煙の習慣も全く辞める気は無く、死の直前までけっこうな量を吸い続けていました。

結局このような節度の無い生活が今回の彼の死亡の原因となったということを皆さんにも知ってもらうと共に、このような死に方を美化するような発言をされる方には強い嫌悪感を覚える・・・ということを言わせて頂きたいです。

「俺が居なくなったらペンギンハウスは潰れる」・・・生前彼は何かあると口癖のようにこう言ってました。そうかも知れません・・・今でも彼のことをまるで父親のように慕う方が多くいらっしゃることもよく解っています。

でも、結局彼は自分が居なくなった後のことを少しも考えずに責任も感じずに・・・不摂生を改めることもなく結果、ある日突然居なくなったのです。

このことを皆さんがどう受け止められるかはご自由ですが、今回はとにかく丹沢亜郎の死のちゃんとした原因をお知らせさせて頂きました。

皆さんも大切な友人、恋人、家族などいらっしゃるのでしたらどうかこれをひとつの教訓としてそれぞれの健康管理や生活などの参考になさって頂けたら、彼の死も少しは「無駄死に」ではなくなるかも知れません。

今、日本だけではなく世界中で新型コロナウイルスの感染による危機的状況が続いております。私たちペンギンハウスもこの状況下で非常に苦境に立たされておりますが、とにかく皆さん命あってのものですから・・・ご自愛くださいませ。

2020年4月6日   ペンギンハウス店長;ジミー矢島

[参考資料]

動脈硬化が心臓の血管に起こったら虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)

駅の階段や坂道を上がったときや急ぎ足になったときに、胸が痛くなったり、圧迫されたりすることはありませんか。 このような場合には狭心症という病気にかかっていることがありますので注意が必要です。 狭心症が進んで心筋梗塞になってしまうと生命が危険になるため、早期発見、早期治療が大切です。
心臓と冠動脈について狭心症になると

心臓は筋肉でできたポンプで、全身に血液を送っています。 そして心臓自身に栄養や酸素を送って養っている動脈が冠動脈です。 冠動脈は心臓の表面を冠(かんむり)のような形でおおっていることから、その名がつきました。 冠動脈は左右2本にわかれ、左の冠動脈はさらに2本にわかれます。 主要な冠動脈は、右冠動脈と左前下降枝と左回旋枝の3本です。

狭心症

冠動脈の内側にコレステロールがたまると、血管の中が狭くなって血液の流れが悪くなります。 この状態を冠動脈の動脈硬化といいます。ちょうどゴムホースが古くなると固くなり、内側にゴミやカスがたまってくるのに似ています。
このようになると心臓の筋肉に十分な血液が流れなくなり、心臓の筋肉が動かなくなります。 胸の痛みや圧迫感が現れ、心臓が働かなくなり危険があるという信号

血管が粥のようになって発病

「動脈硬化」とは「動脈の壁が厚くなったり、硬くなったりして本来の構造が壊れ、働きがわるくなる病変」の総称です。一般に動脈硬化といえば「粥状動脈硬化」を指す場合が多く、ここではそれを動脈硬化として説明します。「粥状」とは難しい表現ですが、「おかゆ」か「ヨーグルト」、もしくは「柔らかいチーズ」のような状態を思い浮かべてください。この血管の変化は、内膜や中膜が比較的よく発育した動脈に起きやすいので、心臓を養う冠状動脈、大動脈、さらに脳、頚部、腎臓、内臓、手足の動脈などによく起こります。

内膜の中にコレステロールが蓄積し、次第に脂肪分が沈着して、血管が狭くなり、血栓、潰瘍をつくる原因になります。これが原因になり、狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、などが起こります。

5つの危険因子

動脈硬化の原因は一つではありません。この変化を起こしたり、進めたりする条件を「危険因子」と呼んでいますが、その中には「男性であること」「齢をとること」のように、自分ではどうにもならないものから、「高血圧」「高脂血症」「喫煙」「肥満」「糖尿病」「ストレス」などのように、自分の意志次第でコントロールできるものもあります。

こうした危険因子を多く持つ人ほど、動脈硬化が加速度的に速まることがわかっています。危険因子の中でも「高血圧」「高脂血症」「喫煙」は特に重要で、3大危険因子になっています。

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