歌と歌で            12日

昨日のライブのあとはなんだかすごく盛り上がってた 演奏してた出演者だけでなく観に来てた泥窪やほかのお客さんも混ざってワイワイガヤガヤともうパ-ティー・・・って感じだった 長い一日の仕事を終わらせて僕が帰ろうとすると泥窪とハナコ(半PEKO hanTacoの)に呼び止められた 二人ともこの夜の気持ちよく盛り上がったライブの余韻からとても抜け出せないでいた 立ち話だけど色々な話をした 主にライブや演奏のことだったけど、二人ともなんだか今年はすごくやる気充分だ ハナコがこんなことを言っていた 「最初に演奏したたゆたうのメンバー、最初はちょっと気後れしてこの盛り上りに入りにくかったみたいだけど、最後は一緒になって楽しんでたよ」 そりゃあいい それこそがペンギンハウスだ
そんな一夜が明け今日のペンギンハウスライブは無頼庵というシンガーの企画したライブ「ヒトトキカイvol,1」が開かれた 出演者は無頼庵とイノトモというともにソロシンガーの弾き語りというなんともシンプルな内容だったが これがなかなか聴き応えのあるライブだった
最初の出演者のイノトモという女性シンガー なんとも年季の入ったGibson J-50を抱えてステージの椅子に座ると歌いだす 見た目もすっきりと清楚な感じの人だが、歌うとすーっと抜けてゆくような爽やかなそして甘い声だ そのすっきりが聴いててとても気持ちがいい 今日、彼女は自分でSHUREのbeta87Aというコンデンサーマイクを持ち込んだがこのマイクがこの声にぴったりだった そして歌はのどかで緩やかな優しさに溢れた曲ばかり 演奏が終わるたびに右手でギターの弦をすう~っと撫でる仕草がなかなかチャーミング だが、MCになるとこの人ちょっと面白い 天然っていうか独特のぼ~っとした感じがなんか癒し系な感じだ そして楽器をギターからギタレレに持ち換えると彼女のゆるやかな感じがさらにいい雰囲気を作り出す NKKの「お母さんと一緒」という番組で流れていたという「夢色ワルツ」という曲 優しさに溢れていた この楽器を抱えているとなんだか「弁天さま」みたいに見える なんだか温かい空気に満ちたステージはこうして終わった

そして、ステージにはこの日のメンアクトが登場する 無頼庵というシンガーも長いこと音楽活動を続けてきているようだが、その実力はさすがのものだった がっしりと芯の太いギターリズムに乗って出てくる歌声はこれも芯が太くて艶やかで伸びやかで実に気持ちよく響く 曲調はラブバラードのような内容が多かったようだがどの曲もじつにソウルフルにハートフルに歌われていた 彼も途中でギターからウクレレに持ち替えて何曲か歌ったが、これがまた素朴で飾らない人柄そのままみたいで聴いてて気持ちがいい それにしても歌ってる時の無頼庵の表情は実に豊かだ 顔中をしわくちゃにして全力で歌う彼には本当に好感が持てる なんか青森生まれらしいがそんな風土もちょっと感じさせるような歌い方・・・ギター1本なのにちっとも不足感がないのは先にやったイノトモも彼も同じだ やっぱり歌がいいのだよね

そして、アンコールに応えた彼が再びステージにイノトモを呼び出す 最後は二人でのセッションだ そして彼らがやった曲は以外にもあの平尾昌章&畑中葉子のヒット曲「ラブレター フロムカナダ」だった また二人とも上手いんだよねえ そして最後は「私の青空」 ああ、ディックミネの訳詞のやつだね これも実にいい感じだった やっぱり歌が上手い人たちの演奏は心に来るねえ
3連休最初の今夜はいい歌を沢山聴けた・・・そんな夜でした

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった

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