前振り無しですが       18日

最初の演奏者は泥窪 ギター&ボーカルの弾き語りでブルースを土台にして、でもどんどん独自の演奏スタイルを創り続けている 最近仕事のほうが忙しくなったそうで今日はリハなし 到着も出番前のギリギリだったので、コンディションとか気持ちの切り替えとか大変だと思うがギターを置くと煙草を一服 その1本を吸い終わるとそのままステージに向かった 周りも僕もちょっと不安になる・・・大丈夫だろうか しかし、今日の・・・というか今年になっての泥窪はなんか地に足がついてる 最初に演奏した曲は聴き馴染みのないものだったが以前1回だけここでやったそうだ そこから立て続けにどんどん曲が進む 最近彼の演奏スタイルはこんな感じになってきたが、クールでソリッドなステージは聴いてて気持ちがいい あらためて彼の作る曲の「深さ」が表に出てくる 弾き語りのシンガーって本当に大変なプラクティスを背負っていかなければならないのだが、それをあえて受けて立っている泥窪・・・道のりは険しいけど、ぜひ頑張ってほしいな

次の出演者はバンドだ 豊樹野しげと&伝染Roll’Sはg/vo ,g ,b ,dsの4人編成 演奏スタイルは本格的なブルースバンドだ ただリーダーの豊樹野の作る曲はいわゆる普通のブルースバンドとは一味違う それは彼のオリジナル「大地に還れば」や「地下室」などという曲に象徴されるのだが、ダイレクトな反戦歌だったり倒錯的世界に持ち込んだり・・・ブルースを下敷きに何かを作ってゆくという作業は泥窪とはまた別のルートを見つけてゆくようで気は長くかかるが・・・頑張ってね

3番目の出演者は今回初めてペンギンハウスに登場するg/vo ,pの2人組ユニットINRYOKUだ シンガーのヒラコは一見穏やかそうなルックスだがそのハイトーンで甲高い声が徐々にボルテージを上げてゆくとそれが次第にハードなロックフィーリングへと変化してゆくようで見ていて面白い そこにピアノのドクターが加わりアコギとピアノサウンドがゴキゲンなロックンロールを生み出す 歌われる歌はほとんどが強烈な社会的メッセージを含んでいるがそれが体全体から出る切れ味の鋭いハイトーンにとてもよく合う 客席からは「アンコール」がかかる そうだね、もう1曲聴きたいよね

最後に登場したのは半バナナ ハヤシ&ヤスイのvo/g ,wb/choの2人組みのユニットだ その奇抜な衣装で目を引くことが多いが、実はとても実力派なユニットだ ポップな感覚の曲はとてもよくできていて親しみやすい 「サワーチャンス」や「桜の集い」など、みんなで歌えるような曲が多いのだ 今日もそれらの曲に聴き手がすかさずコーラスをつける そして、ペンマス亜郎が「炭酸」のビンを持ってステージに近づく これと「半バナナ」のデリバリーは毎回の恒例行事なのだ とにかく「楽しい」を最大テーマに演奏を続ける半バナナは今年もペンギンハウスを楽しく沸かせてくれるのだろうね

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜は・・・

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