今日はあの日か   1日  

今日5月1日(日) ・・・さて何の日だったっけ 僕が子供の頃は「都民の日」と言って都営バスが511無料だったり井之頭公園文化園が入場無料だったりしてたなあ・・・今はどうなんだろう

高円寺は昨日に続いて「びっくり大道芸フェスティバル」が・・・店に来たらここのビルの一階のエントランスでギターを弾く人物が・・・この人もフェスの出演者のようだ アコギ・・・かなり上手かった

今日のペンギンハウスライブ 最初の演奏者はギター弾き語りシンガー toyosick
彼の弾くアコギはいつも殺気だっている コードストロークと単音のリフの組み合わせがかっこいいのだ アコギの音色はあくまでそのままで烈しいビートをその箱から生み出している だからボーカルも当然それに見合うような激しさと情念がぐいぐいと押し迫ってくるようだ

いつもステージの暗がりから登場する彼の今日のSEは「チャールス・ミンガス」だった
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2番目はペンギンハウス初登場のギター弾き語りシンガーの ジョニーH
彼が今日ペンギンハウスに出演したにはある訳があった そう5月1日はもうひとつの日・・・今の人はほとんど知らないかも知れないが「メーデー」・・・それは労働者のお祭り 昔は都内のあちこちで大きな集会やデモが行われていたものだ

そしてこのジョニーHというシンガーはまさにそんなシーンのど真ん中からやってきたような人物だった

アコギを抱え歌うのは皆がよく知ってるような曲に「替え歌」の歌詞をつけて歌うのだが、それがもうすべて社会的メッセージが込められたもの・・・昔フォークブームの頃にはこういうスタイルを「プロテストソング」とか「トピカルソング」とか呼ばれていて、ついこのあいだ日本で一ヶ月くらいツアーをやったかの「ボブ・ディラン」も登場したときはこういうメッセージソングばかり歌うシンガーだった

そしてそのディランの師匠にあたるのがアメリカンフォークの父とも言われる伝説のフォークシンガー「ウッディー・ガスリー」だ そのガスリーがいつも自分のギターにあるメッセージを書いたシールを貼り付けていた そこには「This Mchine Kills Fascists」と書かれてあった そしてジニーのギターにもまったく同じメッセージが・・・

彼の歌は決して理屈っぽくないしむしろ聴いてて楽しいものが多かった まあアベや原発に対する批判は当然だが、「インターナショナル」のジャズアレンジ版なんてちゃんとエンタテイメントになってたし「Stand by Me」を「主権在民」と言い換えるところなどさすが! 昔も原題もプロテストする人はしたたかなのだ
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そのジョニー Hをペンギンハウスへ誘ってくれたのが3番目に登場する Tatsya Inagaki
彼ももちろん社会的メッセージをすごく前面に出してくるミュージシャンだが、それ以上に「楽しませる」ということを大事にしている いくら主義主張があってもそれをただ拳を振り上げ怒鳴るだけではなかなか人は振り向いてくれない・・・それをいやというほど知り抜いている彼はだからやはり「したたか」でもある とにかくストレートにまっすぐ演奏して歌うそのスタイルはそのままロックであり主張にもなるのだね

そしてまさにこの日のためにあるような「憲法9条」の歌・・・じつに美しいメロディーなのだ
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そして今日最後に登場するのは久しぶりの ケビンとミチ男女二人vo/ag ,vo/egのボサノバユニット Lounge Farm

名前のとおりまるで農家のリビングでくつろいでいるようなサウンドを目指す なんとも優しくゆったりとしたボサノバナンバーを気持ちよく聴かせてくれる彼らだが、それ以外にもロックのナンバーを彼 ら流にアレンジしたり面白いプログラムでも人気がある

今日はめずらしくリハをたっぷりやれたのでとくにミチのギターとボーカルの音作りをじっくりと丁寧に作ることができた

それもあってか今日の彼女のボーカルは実に爽やかでそれでいてしっとりと肉感的でなんかかなりフェロモンが増したような感じでリハで彼女の声を聴いてて僕は思わずゾクっとしたくらいだ そこにケビンの超絶でなんともツボにはまるギター・・・

ボサノバだけでなくジャズやポップスやカントリーそれにロックのナンバーなど色々な素材を彼らの独特な味付けで本当に美味しく調理してくれる

このゼイタクな味わいが本当に休日のとても気持ちのいいラウンジに連れてってくれた・・・そんな夜になった
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス


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