ボトムが大事?      25日

昨日のアフリカンギタリストの話の続きです Botsuwana Music Guitarというタイトルの動画には複数の弾き語りのギタリストが登場するのだが、その演奏スタイルはすごく変わってる 全員ではないのだが、その中の何人かはギターを上向きに抱えちょうどスライド奏法をするような持ち方で弾くのだがスライドバーは用いず指で押さえたり、時には掌しまいには手の甲や肘まで使って押さえる チューニングはオープンが普通のようだが、もうひとつびっくりしたのはみんな粗末な安そうなギタ-を使ってるのだが、中にはペグが1コ・・・すごいのは3コも取れてしまってるのをそのまま使ってたりフレットが抜け落ちてしまったものとか・・・まあお国の経済事情とかカンケイあるのだろうけどそんなギターでも素晴らしい演奏を聴かせてくれる これはいい勉強になったなあ・・・これらの演奏、そのうちダウンロードして皆さんにも聴いてもらおうと思ってる
さて、今日のライブの話に行きましょう 今日最初の出演者は石塚あきらバンド b/vo ,b ,ds という編成の3人編成・・・え?書き間違いじゃないよ b&bこのユニットはボーカルがギタ-でなくベースを弾きそれにもう1本ベースが加わるという面白い編成だ ペンギンハウスには初登場 ボーカルの石塚はアフロヘアーが少し伸びてしまってスフィンクスのような・・・って言うよりこのヘアスタイルそれに彼の顔の骨格などからなぜかアルバート・コリンズに似ている・・・って言ったら失礼か 声はかなりハイトーンでベースを弾きながらの歌い方はファンクっぽい 曲はすべてオリジナルみたいだがなかなか面白い曲が多かった ベースが2本あるとボトムラインがどっしりしてきていい感じだなあ スライ&ファミリーストーンとか、久しぶりにちょっと思い出した

さて、ボトムでつながる次のユニットはエソギエだ 福島ピート幹夫(b)中里敦(ds)そしてメインが山中ヒデ之・・・彼の持ち楽器がバリトンサックスだ バリトンサックスという管楽器は僕は最近とても好きなのだ ビッグバンド・・・たとえばデューク・エリントン楽団とか新しいところではブライアン・セッツアーオーケストラなんかでもいい味出しているんだよね 延ばしてみれば全長が3m以上はあるようなでかい管楽器の音はそれだけで人間味がある 今日は最初の曲ではそれにループを使ってなんと6重連奏というパフォーマンスを聴かせてくれたが、それだけでまるでビッグバンドみたいだった エソギエはキャッチーなリフやリズムパターンを上手く使うが、今日の演奏も楽しかったなあ それに後半にゲストで入った女性パーカッショニストのムーピーのプレイ 凄かったな

バリトンでつながるのは次に登場する古田光郷トリオ g/vo,b,dsのボーカルの古田光郷の声もそうだろうなあ 人間の声ってやっぱり最終的には最高の楽器だと思うんだよね そこにやはり言葉が加わるという人類の歴史の中でも何千年も続いてきた歴史はダテじゃない 歌の力ってすごいと思う 普通に話す言葉もそうだけどそれにメロディーとリズムがついて「歌」というものになったときまた別格の伝達力がある ましてやそのシンガーの中に「ブルース」や「ソウル」があればそれはさらに加速してこちらに届く 熱いステージングはそれとすごく密着してるんだよなあ 古田さん、ありがとう! 歌で伝えることの素晴らしさを貴方は本当に身をもって見せてくれた こんな素敵なミュージシャンと一緒に仕事ができてすごく幸運だ こんなことをつらつら書いたのも来月京都に引っ越すという古田光郷の演奏がしばらくは見れないかもと思ったからなのだけど・・・・

そして、最後に登場したRounge Farm だ vo/ag ,vo/egの2人組の彼らはひたすらボサノバやソフトジャズ・・・そんな言葉があったかどうかは知らないが、本当にゆるやかに柔らかな演奏は聴いてて心地が良い そして、最近レギュラーメンバーのようになったトランペットも加わり、カーペンターズの曲やストーンズの「ルビ・チューズデイ」もあったり そうそう、「キャラバン」でのケビンのソロも素晴らしいけどミチのリズムギターがよかったなあ やっぱり大事なのはボトムさ!

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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