恐るべし      12日

今日最初の出演者は新潟のシンガーソングライター小宮洋子だ もうほぼ毎月ぐらいのペースでペンギンハウスに出演し続けている バックはag ,b ,dsという編成 いつも健康的でパワフルな彼女のステージは観ていても気持ちがいい そういえば今日聴いててあらためて気がついたのだが彼女の声は音域がかなり低い 大好きだというノラ・ジョーンズとかブラック系の影響があるのかな 恵まれた(?)体格もあって豊かな歌声は本当に聴き応えがある バックのギターのタカハシはかつてBLUESMARKETというユニットでペンギンハウスの前身の「猫屋敷」時代から演奏していたベテランだ ツボを心得たバッキング これも聴いてて気持ちがいい

2番目に登場したのはペンギンハウスには初登場のシンガー らんぶりんたあとる ギター弾き語りの彼はボブ・ディランに影響を受けて音楽をやっていると聞いたが、なるほどその演奏を聴いて納得した まずギターのサウンドが本当に「Free Wheelin’」などの初期のディランの音にそっくりだった そして歌もなんかディランっぽい・・・と言ってもスタイルとか歌い方は全然違って彼独自のスタイルなんだが、曲作りの姿勢とかテーマとか、どこかディランっぽかった そしてステージネームに「ランブリン」と付くように旅とか放浪などをテーマにした曲が多かった ギター1本で歌うこのスタイルはとても完成度が高くていいシンガーだ

3番目はららばいてりい+さっちん というコンビ てりいがギターとボーカル、さっちんがボーカル 彼らのコンビはなんていうか「ゆる~い」感じが魅力だ 独特のとぼけた味のてりい&天然なさっちん この2人が一緒に演奏すると曲はいったいどうなるのか・・・予測不能な展開をしながらまるで「鳥人間コンテスト」のようなハラハラドキドキ・・・そして「着水」する瞬間のなんともいえない「うわ~っ」という感じがたまらない いやいや、これは音楽の話だ 散々茶化してしまったが僕は実はこの「さっちん」というボーカリストのことはすごくかっているのだ 彼女の全く計算や作為のないステージングは限りなく「ネイティブ」なパワーを持っているのだ ペンギンハウスに出演する多くのシンガ-たち 恐るべしなんだよ!

「恐るべし」といえば最後に登場するこの人たちはまさに恐るべしだ CARL改め尼崎愛子のステージはもう「魑魅魍魎」(ちみもうりょう・・・と読むのだよ)が群がるような恐ろしい・・・いや、楽しいステージングだ 自らを「妖怪」と呼ぶだけあってその妖しげなパフォーマンスは今回も前回いや「全開」だ オープニングの曲は「ぬらりひょん」や「猫むすめ」など、妖怪をテーマにしたものばかりだった 相棒のきんちゃんのパーカッションもいいムードを作り出す中・・・しかし、そのあとは東北の原発被害をテーマにした曲などけっこう「重たい」曲も 彼女(?)の作る曲には実はこういうテーマのものも多いのだ そしてオオウケの中、今日もアンコール・・・いや彼ら言うところの「残業」だ ここでまた「妖怪」ものが登場した 「あずき洗い」・・・恐るべし・・・だ

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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