転換~また転換     26日

さて、高円寺ライブハウスここペンギンハウスでの今夜はどうだったのかなあ 今日最初の出演者は さちこ という女性の弾き語りシンガー 実はお客としてはよくペンギンハウスに来てくれていた人なのだがシンガーとしての出演は初めてだ さて、どんな演奏をするのだろうか・・・期待を含めて見守ってるとGuildのジャンボタイプの大きなギターを抱えてステージに上がる 小柄な彼女とギターのボディー・・・どちらが大きいんだろう そんな余計なお世話は置いといて、演奏が始まる しっかりとアコギをピッキングして透明感のあるしかし芯のくっきりとした声で歌う このスタイルいいなあ 僕これは好みだ いや、演奏のことだよ 後半はギターをオープンチューニングにしてボトルネックで弾きながら・・・クリアーで伸びやかなスライドが気持ちいい 抱えてるギターが同じタイプなのもあって僕は思わず若かったころのボニー・レイットを思い出してしまった ちょっとブルージーなところもあるし また聴きたいねえ

そして、2番手に登場したのは先月初登場した やまちゃんず というvo ,g ,perという編成の3人組ユニット ボーカルやまちゃんが歌いだしたのはつい最近のこと それはギターをつとめる上村秀右が偶然彼の才能を見出してぜひ一緒にやろうと誘い込んだのがきっかけだという 秀右がそう思ったのもよくわかる 決して上手くも美声でもないやまちゃんだが、不思議な存在感と歌から伝わってくるものがすごくある 両サイドに秀右とパーカッションのグッチーにサポートされながらやまちゃんは今日もとんでもなく高くセットされたマイクに向かってまるで天を仰ぐように歌う なんだか不器用な感じが妙にいいのだ そして、驚くことがあった 実は前回(先月)出演したときの彼はすごくいい演奏だったが全曲カバーしか歌わなかった 聞くとオリジナルはまだ作ったことがないという それをマスター亜郎が「勿体無い ぜひオリジナルを作るべきだ」とアドバイスしたのだが、なんと今回は3曲も作ってきたのだ 彼はまったく楽器が弾けないのでアカペラで歌を吹き込んだ音源を聴いて秀右が曲を作るという作業だったらしいが、この3曲がすごくいいのだ とても初めて曲を作った人のものとは思えない ちゃんとやまちゃんの世界がそこにあった 来月も彼らはここに出演するが、その時はどうなってるか・・・楽しみでもあり末恐ろしくもある すごいね!

そして、3番目の出演者 ここまでのアコースティックなサウンドが一変する ステージの中央にドラムセットが引き出されギターアンプとベースアンプに電源が入る 少しのセッティングが終わるとFenderDeluxeからねちっこいトリルのギターサウンドが噴出す ベースが唸りドラムが吼える・・・いや、そんなにものすごい爆音ではないけどね(笑) 聞き覚えのあるギターリフが始まる・・・ここからはR&Rの時間だ ペンギンハウスではお馴染みのロック好き集団 Pocket Rocketの演奏が始まる 彼らの何の邪心もケレンもないスピリットは今日もペンギンハウスにロックの風を吹き込む さあ、このイントロは・・・もちろんリッチー・ブラックモアのあの曲だ

そして、最後に登場した演奏者もまた違うカラーを持っている ドラムセットが片付けられベースアンプもギターアンプもお役目終了 1本のギターをオケ用の機材を持った男が一人ステージでセッティングを進める Guita Cradleの登場だ そして演奏が始まる オケをバックにたった独りで烈しいギターフが飛び出す 早弾きもタッピングも何でもありだぞ・・・すごいテクニックだなあ アップテンポのロックナンバーから今度はクラシックの曲へ 「トッカータとフーガ」という・・・聞いたことあるなあと思ってたらバッハの曲だった そうだなあ、ギターの傾向がPocket Rocketに似てるなあ・・・と思ったら彼ら友達なんだそうだ ひとつだけゼイタク言わせてもらえるなら・・・オケでなく生バンドで聴きたかったなあ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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