もっとブギを        31日

5月最後の日、季節はもうとっくに先走っていてなんだか夏もすぐそこのような・・・それでなくとも湿気の多いペンギンハウスにじっとりとした空気がよどんでいるような夜 さあて、今日のライブはどんなだったかな
今日最初の出演者はBag’s Group  g ,pf ,b ,dsの4人編成のユニットの彼らはJazz を下敷きに若い柔らかい思考でそれを面白い形に変化(へんげ)させながらいつも新しい何かを追求している その根底にあるのは「何か面白いこと」なんじゃないかと・・・ギターのハヤカワタクヤのパフォーマンスなどを見ていて僕はぼんやりとそんなことを感じている だから彼らのチョイスは自由なんだろうなあ ノリのいいファンキーな曲をやったかと思えば早川とニシ(p)の2人でまるで「アンダーカレント」のようなスタイルの演奏を聞かせたり・・・曲によってはまるでC&Wのような2ビートを躊躇なく使ったり もっとずっと自由であってほしいなあ まだまだ行くぞ・・・彼ら

次に登場するのは3人編成のユニット 百年 だ 両側にギターを弾くメンバーが1名ずつ 真ん中にパーカッションとボイスで演奏するのは「多摩川音響」のメンバーでもあるサイだ 彼らの演奏は民族音楽的なのどかさやゆるぎとアグレッシブな攻撃的なフリー演奏が同時に存在している それはまるで野生の大型ネコ族のようにしなやかさも同時に備えている あのゆるやかさから激しさにほんの一瞬で変化(へんげ)してゆく時がたまらない こういったフォークロア系みたいなスタイルでやっている人たちって割と予定調和みたいなものが自然と出来上がっていたりするんだが彼らの演奏にはそういったところがない 常にどこを襲うか・・・目を光らせている緊張感があるようでこれが僕はたまらない

3番目に登場するのは今日がペンギンハウスには2回目の出演のtanborymountain こんな名前だが弾き語りのソロシンガーだ アコースティックギターを弾きながら歌うという割と普通のスタイルなんだが、このギターのサウンド作りがなかなか面白い ループなどのエフェクトも使うのだがナチュラルな感じで無理がない 音の重ね方も力づくではなくいい着地地点を見つけるのが上手いなあ ボーカルも妙にふわーっと抜ける感じで牧歌的のようでほのぼのしているようでどこかドライなところもあるなあ・・・と思ったら住まいは川崎だそうで、そこから来る世界だったりしてね 彼のMCもどこかひょうひょうとしてて面白かった 派手ではないけどなんか味わい深いシンガーだね

そして今日最後の出演者は 泥窪+柴田耕司 普段はほとんどソロで演奏している泥窪だがたまにやるこのDUOはなかなかいい 柴田耕司のドラムは実によく歌う それに叩いているときの表情が並みのシンガーより豊かでまるで歌っているみたいだ そのリズムサポートを得て泥窪の演奏もいつもより少し伸びやかになる 5月最後のそして週末の夜高円寺のライブハウスだ さあさあ、ブギを聴きたいな それそれ「サドの超特急」だ! さあもっとブギーだ!

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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