デジタルもアナログも    30日

今日のペンギンハウスライブ 最初の演奏者は初めてここに出演するソロシンガー 表谷隆嘉 だ

細身で神経質で内気そうな青年・・・でも演奏が始まると一変する 静かなアルペジオから始まる曲が突然つんざくようなストロークになる そこからは叫びのように烈しい声と言葉が連発される

なるほど 彼が影響を受けたらしい「友川かずき」にちょっと似ているな それと一年前ごろのタナカタツアキもこんな感じだったかな・・・SHOTGUN BLADEや吉田雄吾もちょっと思い出した

そういえば雄吾くん・・・元気にしてるかな また彼の歌も聴きたいな ほら、ぐずぐずしてるとどんどん新しいパンクないい芽が出てきてるよ!

2番目の演奏者はそのタナカタツアキだ ここペンギンハウスに出演するようになって1年とちょっと経った彼だが、最近ではステージングもすっかり落ち着いていい味出してる

それに歌が上手くなったよなあ(笑) どんどん成長を続けている彼だが、今日はリハのときPAに関して僕にちょっとした注文をつけた

それは、演奏中ステージのモニターの音を一切出さずに外音だけでやってみてほしい・・・ということだった そう、彼は前に僕が日記で書いた「三上寛」の話を読んでいたのだ

「僕も今日はぜひそれでやってみたいのです」

いいとも そういう注文なら喜んで! 実際モニターの音を切ると外に聴こえる音が実にクリヤーで輪郭がくっきりして、マイク取りのアコギの音を上げてもハウらないし音もいい

タツ自身も「お客さんが聴いてる音が自分にそのまま伝わるのでやりやすいです」と言ってくれた

ね、昔はみんなこれでやってたのだよ!

3番目からはユニットになる 2人組の マラカスクエスチョンズ サンプラーやパソコンを多用してさらに「トーキング・モジュレーター」を通したボーカル そこにキレのいいギターが絡んで出てくるサウンドは不思議な時空間を作り出す そして歌う曲はすべて「ボブ・マーリー」というこだわり

なんて言ったらいいんだろう 「テクノレゲエ」「サイケデリックレゲエ」・・・色んなタイトルが思い浮かぶが・・・彼らの演奏する40分間はいつもとは違う次元になるペンギンハウスだ

そのマラカスクエスチョンズの演奏を手拍子を打ちながら実に楽しそうに聴いていたのが最後に登場する2人組ユニット ウシトラのフジイだ 2人組とは言っても前のユニットと比べるとこちらは超アナログな彼ら いつものようにvo/gのカタヒラの絶叫から始まるオープニング「気狂いじみてる~ほとんど気違い~」

うん、なんだか懐かしい あんなに彼らのライブを沢山観ている僕だが、気がつけば1ヶ月半ぶりぐらいだ カタヒラとフジイの仲がいいのか悪いのかわからなくなるやりとりもなんだか懐かしい

そして、まるでお約束のように(まさかわざと?) 途中でカタヒラのギターの弦が切れて、張りかえる間がフジイのドラムソロになる 今日はミラーボールは無しだったけど

そして、なんだかウシトラにしてはほのぼのする「どっちみち」から「窓の明かり」・・・新顔もちょっと経験者もデジタルもアナログもひと塊にしたような今夜の高円寺ライブハウス・・・ちょこっとパンキッシュな夜でした

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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