さあて、今日はどうかなあ・・・こんな顔ぶれなんだよなあ どうかなあ・・・え、何を考えてるかって まあまあ それはそれとして
今日最初の演奏者は FooliN 前回の「半の日」では「反FooloN」で見事に客席の爆笑を受けた2人だが、今日はまともな(笑)演奏 オザワのvo/g にタイラのdsという・・・なあんだつまらない(笑)いやいやそれは冗談! でもステージの2人はちょっと変なんだよな いつもMCというより本当に2人で背間話をしているような・・・この緊張感のあまりの無さにマスター亜郎が突っ込む
「お前ら、自閉症だな」・・・その声に思わずはっとするオザワ でも亜郎がこう付け足した
「このペンギンハウスに出ている出演者はほとんどそうだから・・・僕もね」 そうそう・・・僕もだ
(ここで一応注釈しとくけどここで「自閉症」というのは一応医学的には「高機能性自閉症」または「アスペルガー症候群」というのに当てはまるもののことだ ちなみに僕も僕の息子もこれに当てはまっている・・・)
もちろんFooliNの演奏はいつもと同じように素敵だ でもオザワがまたぼやく
「俺たちもう10年もやってるんだよ それがたった2日しかやってない連中に負けたんだぜ」
たった2日とは「反FooliN」のことだ ははは、でも面白かったんだよなあ(来月24日にもまたやるらしいよ)
2番目の出演者・・・あ、これも「自閉」しているなあ・・・コーヘイフジノ だ いつも物腰穏やかでステージにあがり丁寧な言葉使いでとても紳士的な彼が歌いだすと・・・友人宅に火をつけるとか銀行強盗に行くとか・・・危ない歌ばかりだ 独唱パンクの世界を守りつつも最近は「かえる」とか「ぽんこつ音頭」とか楽しい曲も多いのだ そんな彼が演奏中に4~5人の女性客がまとまってペンギンハウスにやってきた 次に出演するBehringを観に来た人たちだ そのお客を前にしてコーヘイフジノの最後の曲は思い切りハードコアなやつだ ギターをかきむしり絶叫する
「殺害!募集中!殺害!募集中!・・・」驚いただろうなあ(笑)
3番目の出演者・・・これはどうかなあ・・・Behring・・・ただ、彼女が「普通の女の子」じゃないことは間違いない(笑) 大体人前で歌歌う人で「普通」だったらつまらないよ~
さっきも言ったがBehringを観に毎回おとずれる女性ファン(?)たち・・・これもちょっと不思議なんだが・・・毎回必ずそうなんだ 年齢もほぼ同じくらい そんな彼女たちの心を代弁しているのだろうか 今日もBehringはどろどろした「重~い恋の歌」を歌ってたな しゃべるとおっさんみたいなんだけど(笑)
さあて、最後はこの人だ みずから「私も自閉症です」・・・とカミングアウトしたシンガー・・・それはピアノ弾き語りの 藤原愛 だ 確かにそうなのかも知れない いつも僕は彼女の歌の暗さばかりを強調しちゃうけど、その奥にある「官能性」も言い忘れちゃいけない 最近あることがきっかけで「新境地」を開きつつある彼女のステージはまた「わくわく」するようなおどろおどろしさがある
驚いたことに、いつもはBehringが終わるとすぐ帰ってしまう彼女のファンたちが一人も帰らずにじっと藤原愛の演奏を観ていたことだ これって今までではありえないことなんだよね
もしかすると「金縛り」にあったのかな(笑) でも、これはやっぱり観てもらってよかったなあ・・・
さあ、ペンギンハウスに出演している「自閉症」の皆さん 今の日本ははっきり言ってかなり「ヤバい」ところに来ているよ! これからの日本をちゃんとした方向に振り戻せるか・・・もしかすると皆さんにかかってるかも知れない・・・ガンバロウ・・・いや、頑張るな・・・か