相変わらず台風の動きがはっきりしない 予想コースも予想到達時間もころころと変わる
明日は「高円寺フェス」もあるし遠く八ヶ岳から高円寺へ演奏に来る僕の友人バンドもいる
本当に”やきもき”しながら天気図などを眺めているのだが、悩んでいてもしょうがない
さて、今日のライブの話にいこう この雨の中、出演者も観に来てくださる方たちも本当にご苦労さま・・・ありがとうございます！
最初の演奏者は2人組ブルースユニットD&D ドラゴン（vo/harp）とドッキリ（ag）のコンビだ
そういえば彼らの演奏は久しぶりのような気がする アコギをガッツリ弾きながら時に「ループ」まで使った職人技のようなギタープレイをするドッキリ その音をバックにメロウにハープを吹きながらちょっと”無骨”なそれでいて繊細さも持ち合わせたドラゴンが歌う
Slim Harpoの「Baby Scratch My Back」という曲に訳詞（？）をつけた「俺の背中を掻いてくれ」とかいう曲・・・面白かったなあ こういったちょっとコミカルな曲にこのユニットは味が出せる・・・最後はお馴染みの”日本食推進曲”の「最高最高」・・・本当に最高だね！
それに続いて2番目に登場したのはvo/g ,b ,dsの3人編成のユニット Colorful Spice だ
まあ平たくいえば「ブルースバンド」なのだが、g/voのシラハタのセンシブで緻密な曲創りと演奏が”一味違う”ものにそれらを変えている サウンドはしっかりと固めてギターもいい音だ
ブルースっていうと”勢い”だけで行っちゃうバンドが多いけどこのバンドはどこか”内省的”な部分を持っていて日本的だ 「熱いコーヒーのあとで/甘いブルースを聴きながら」なんて歌詞・・・いいよね
3番目は2人組ユニット プチサウナズ だ 普段は「サウナズ」という5人編成のバンドのボーカルとギターだけの編成
今日のステージでわかったが、このナナタ（vo）とオカノ（ag/cho）の2人は高校時代からの友人だそうで以前も一緒にバンド組んでいたのが最近また復活して一緒にやり始めたそうだ
それもあってかこの2人の息の合い方は素晴らしい 前回この店に出たときに僕が「ブルースブラザースみたいだ」・・・と言ったこの2人は本当にそんなカンジだ おまけに今日のナナタの衣装は黒い上着に黒い帽子にサングラス・・・そしたら本当に「ジョン・ベルーシ」にそっくりだ！
曲調は「ブルース」とはちょっと違うが大人のペーソスをたっぷり含んだ彼らの演奏はとてもブルージーだ
唄ものが続いた今日のライブだったが、最後はインストユニットが登場した
それも木下徹（eg）と安威俊輔（wb）というペンギンハウスでは2人ともお馴染みのプレイヤーだが、なんとこの2人のユニットは今回がはじめて
事前に木下が「心の奥がぽわっとあったかく成る音楽です」・・・と言っていたが本当にそんな感じの演奏だった
いつもはかなりアグレッシブな烈しいギターも弾く木下が今回はGretchのセミアコを実に柔らかく優しく弾く・・・それを受け止めるような安威のベースがまた最高に気持ちがいい
最近は「半バナナ」だけでなく「PAN-T」などでそのジャズっぽい素晴らしいベースワークを披露している彼だが、今日の木下とのコラボではまたさらに奥行きの深いいいベースを弾いていた
この2人の演奏は聴いてて本当に気持ちがいい 外はまだ台風がどちらに向かってるのか相変わらず不透明な夜・・・一週間の仕事に疲れた人たちも今日のライブでずいぶんと癒されたんだろうねえ・・・いい夜だった
