裸電球     7日

なんか急に寒くなってきたね この秋はじめてフリースのジャケを引っ張り出したよ 今週末から一段と寒くなるらしいしねえ・・・

さて、今日のペンギンハウスライブのはなしに行こう

今日最初の演奏者は 西山諒 ag/vo の弾き語りだ

彼のライブといえばいつもボーカルやギターにかなりコーラスをかけた音作りが特長だが、このことについて今日は彼の考えをちょっと聞くことができた 「僕、自分の声がキライなんですよ~」

うん、その気持ちもわかるような気がする 僕も実はそうだ(笑) 昔は録音された自分の声を聴くのが大嫌いだった

そういうわけで、今日もコーラスやリバーブを通した彼の演奏・・・ミントにソーダを入れたような声も悪くない 特に3曲目にやった”中島みゆき”のカバーは目一杯”ディレイ”もかけて

でも最後の曲だけは”コーラス”なしで・・・音痩せのない彼の声は意外と骨格のしっかりしたいい声だ これもいいと思うよ 次回はユニットで登場するそうだ これも楽しみだ

2番目はやはりag/vo弾き語りの 宮崎悟 だ トレ-ドマーク(?)のきのこ雲みたいなヘアが少し短くなってなんだか少しほっそりしたような彼だが、ステージに向かい椅子に座るとギターを抱えたらいつものサトルワールドがはじまる

例によって”やる気”のなさそうなボツボツとしたぼやきのようなMCから曲に入ってゆくのが彼流だ この喋りがなかなか味わいあるのだ

そういえば、今日彼の歌を聴いていてふと思った この世界ってずうっと昔、まだ日本の夜が”静か”だったころの風景を思い出させるなあ・・・ほら歌ってるよ

「送電線を飛び越えて オリオン・・・」 まだ夜を照らすのが”裸電球”だけだった頃の風景・・・

3番目からはユニットになる Zeeblebuzz A Knot という長い名前の彼らはg/vo ,b ,dsの3人編成

ところが今日はドラムがお休みで2人でやるという それなのにベースもドラムも使うという・・・どういうことなんだろう・・・と思ってたら、ベースの彼がまずリフを一通り弾く・・・そしてそれを”ループ”させながらベースを置いてドラムを叩く そしてボーカルの彼女がギターを弾きながら歌う・・・そういうことか

そして、改めて今日はじめて気がついたことはつまり彼らの曲のほとんどがこういうほぼワンコードで単純なリフのくり返しで出来ていたということだ

最初は観ているほうが少し戸惑いを感じたが、そのうちこのスタイルにちっとも違和感がなくなっていた いつものZeeblebuzzの音だ ただベースマンはちょっと大変だなあ お疲れ様でした!

さて、最後はやはり2人組 ag ,ss/cl のユニット 新井薬師前 だ

なんでこの名前なのか・・・薬師前に住んでるのか・・・そう思ってたら「いえ、いつも新井薬師のスタジオで練習してるからです」とのお答え

さて、彼らの演奏がはじまる いきなりスペインっぽいインストナンバー・・・これいいなあ

ギターの山口廣和はクラシックギターをちゃんとクラシックスタイルで抱え演奏もかなりクラシックっぽい・・・と言うより本格派だ

これに佐藤綾音(ss,cl)の音が組み合わさるとJAZZっぽい空気もあるがそれよりもけっこうリズムが立った曲が多かった きけば普段はこれにベースとパーカッションとボーカルが入ったユニットでやってるそうだ

2人でも少しも”不足感”を感じさせない素晴らしい演奏だった 高円寺の夜の時間が少し立ち止まっていくようだった さっきまで騒いでいた客席の酔客たちがすっかり大人しくなった

裸電球が似合うような夜が少しだけそこにあった

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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