なんて濃い夜・暮だもの 28日

さて、ペンギンハウスライブも今日を入れてあと3日 そして僕のこのライブレポートも連載500回まであと1回! いやあ・・・ここまで来ましたよ そして年末になるほど顔ぶれがどんどん濃くなってくる・・・いやあ、今日はすごいよ~

さて今日のペンギンハウスライブ最初の演奏者はにっちとぼっつ あの「ひひひのひ」こと北村が女性シンガーリサと組むユニット リサの透明感あるボーカルと北村の独特なギターワークと彼らの作るまた不思議な宇宙観を持った曲との合体で独特な引力をもった歌世界に聴く者を連れていってしまう彼らは結成してちょうど1年

先日、ペンマス亜郎主催の句会に僕も参加させてもらって2人も居たのだが、それぞれ素晴らしい「詩情」を持った俳句を作っていた そういうセンスが音楽表現にもちゃんと色合いをつけている この限りなく”ジャパネスク”な空気がこの暮の夜を開いてゆく・・・さあ、今夜はどんな夜に?

2番目に登場するのは無農薬ローリングカタマリーズオーケストラ というとてつもなく長い名前の彼らは浅野ヒロノブバンドのベーシストでもある安威が組むなんとも不可思議シュール音楽ユニットだ 編成はvo , ,ag/vo , パーカッション、アコーディオン、そして大正琴 その「ショートショート」のような曲は常に新ネタばかり とにかく笑える(?) 今日のネタも冴えてたなあ 「高級そうなメロンだ」という曲ではアコーディオンの女性の振り付き・・・僕けっこうこれのマニアだ(笑) それに今日気がついたのだが彼ら、プレイヤーとしてもなかなか上手い・・・ここらへん昔の「たま」にも共通してるかも 来年もまたシュールで面白いネタ(曲)で楽しませてほしいね

3番目に登場するのは中川グループ 「やまもるフォーゼ」というユ ニットを母体にあらたに組まれたユニット メンバーはそのつど変わるが、今回はsax×2,g,b,dsという編成 曲はすべてリーダー中川(g)のオリジナルだがJazzを下敷きにしながら決してその形式に囚われない演奏 そして今日はフロントにas ,ts と2本のサックスが立って・・・1曲目は静か目のゆったりしたバラード、かと思うと2曲目にはハーフォなフリーっぽい8ビートの「壁」という曲 そして途中から彼らの知り合いの2人のサックスがゲストで入り4ホーンの4barsセッション・・・いやあ、年末ならではだねえ

そして4番目は・・・おっと、ここで彼らが出てきたか~ 東京セッション ホ シカワとマツイ この2人のユニットの創り出す世界は驚きの連続だ アコース ティックギターから出てくるとは思えな い その破壊的でもある烈しいフレーズはあらゆるジャンルを笑い飛ばす その過激的な表現につい目を奪われてしまいそうになるが、それが彼らの求めるロックの 本質なのだ 今年もとにかくペンギンハウスのシーンをかき回して(笑)くれた そして今日もあの”虫が蠢く”ような不気味な音からいきなり”ボルケーノ”のような大噴火へと持ってゆく 彼らの激辛のアコースティックロックは年末だろうが手加減しない・・・いや、いつもよりなんか過激なんじゃない?(笑) いやあ、まるでお祭りのように彼らの今年最後のステージも終了! それにしても「アベ」に対する鮮烈なメッセージ・・・沁みたねえ

そして最後は・・・また濃いねえ・・・半バナナ ”王子”こと林漁太(g/vo)と”ライオンのシュン”こと安威俊輔(wb/cho)の2人ユニットはとにかくポップで明るく楽しいエンタテイメントで溢れている 時にはちょっと強引に客席を引き込むそのパフォーマンスにみんなが”拉致”されてしまうのだが今年最後の地球への来襲はやはり凄いものだった その前の東京セッションが「男をあげろ~半バナナ」というエールを送ったのに応えて、今日もゴキゲンなエンタテイメントが途切れずに・・・そしてお馴染み「半バナナのテーマ」・・・いつもはマスター亜郎がやる半バナナデリバリー・・・今日がカウンターガールのセキリカが”デビュー”だ! そしてボーカル王子が送るコールにみんな本当に気持ちよくレスポンスしていた なんて素敵なライブシーンだろう さあ、ペンギンハウスの13年のライブもあと二回・・・このまま気持ちいい夜が続くといいねえ

それにしても今日のペンギンハウスの客席にはここのいつもの出演者が多く来てくれた 藤原愛、田中彰己、ソラトブ、遠藤(バンド)、SHOTGUN BLADE、柴田耕司、泥窪などなど・・・なんかいいねえ、こういうの ますます”忘年会”みたいな今日のペンギンハウスでした

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする