ゴーストじゃない   7日

しかし昨日のニュースには驚いたなあ 休みで家に居てテレビを見て知ったのだけど、聾唖の天才作曲家として騒がれてた「左村河内」という人の作品がすべて「ゴーストライター」の手によるものだった・・・というより僕はこの人を知らなかったので一体何のことなのか・・・?そこから始まる「え?」だ やっぱり人を感動させるようなものづくりにこういことはやっちゃいけないよねえ・・・

ちょっと前の「食材偽装」につながるような話なのかもね・・・日本全国「偽者だらけ」かあ~

さあ、それに比べれば高円寺ライブハウスは「本物」ばかり・・・というより「唯一無二」なミュージシャンばかりだ

今日のライブはギタリスト川口雅巳の企画 彼もとても個性と実力のあるミュージシャンだからこれは期待できるぞ!

そして最初の演奏者は 砂智子+山本耕一郎 という2人ユニット 山本は普段川口のバンドでドラムを叩いている この砂智子というシンガーギタリストはすごかった

ドローンのような太いシンプルなカッティングギターなんだが独特の重さと不思議な音色・・・まるで1930年代のミシシッピブルースみたいな世界を生み出す そのギターに山本のドラムがしっかりと絡んで作り出すサウンドに彼女の不思議なボーカル・・・と言うより「ボイス」かなあ・・・スキャットのような「謡い」のような「ホーメイ」のような不思議な声・・・それで「キューティーハニーのテーマ」とか歌っちゃうんだから・・・すごいなあ なんか「飲み込まれて」しまうんだよねえ

2組目は主催者 川口雅巳(g/vo)のユニットだ ただしいつもの「ニューロックシンジケイト」ではなくメンバーは岩原智(b)諸橋茂樹(ds) の2人だ なんでもこの3人は昔一緒にバンドをやっていて今日はなんと20年ぶりのコラボなんだそうだ 諸橋は今は「ピーフラン」というユニットでドラムを叩いていてよくここに出ているのだがまさか川口と一緒にやってたことがあったとは知らなかった 今日は目一杯なパワードラムを叩いていた 川口はいつもの演奏よりリバーブを抑えたボーカル作り 最初は割りと軽めの曲をやってたが中盤過ぎるとものすごいハードな演奏になっていた それでもメンバーが違うとやはりいつもとはまた別のテイストが出てきて面白いなあ

今日は3組の出演なので次の演奏者 kawol が最後の演奏者になる

この人がまたすごくユニークなプレイヤーだった ギターのインプロのインストなんだがそのスタイルは・・・う~ん、見たことないや こんなスタイル 説明が難しい フルアコのエレキギターを鳴らすんだがその鳴らし方からして一筋縄じゃない おまけに、何だろう・・・あの不思議なチューニングは・・・わからない 終わってから本人に聞いてみたが僕もいままで聞いたことないチューニング なんでもアラブ地方の弦楽器に近いんだそうだ それもあってか演奏中にたまに入れる「ボース」もなんだかアラブっぽかったなあ

そして最後は川口雅巳が入って二人のセッション たぶんまったくのインプロフリーなんだろうけどこの音の絡み方が凄かったなあ・・・時々まるでクラシックのシンフォニーみたいに聴こえるところもあって・・・うん、これは「ゴースト」には無理な技だよねえ・・・限りなくホンモノの音なんだよねえ

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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