シュールなのか       9日

昨日に続いて空模様は下り坂・・・え、雪降るの? 予断のならない夜

さて、今日のペンギンハウスはとんでもないことになっていた

最初の演奏者 それはお馴染みSHOTGUN BLADE なのだが・・・今日の彼の演奏にはゲストがいた それがダンサーの「マーガレット」という女性

ダンサー・・・と言ってもペンギンハウスにはたまにダンスの人も出演している(たとえば「DAKATZ」なんかはダンサーがレギュラーメンバーのユニットだ)

しかし、登場した彼女を見て皆が強力なインパクトを受けた それはまるで「ドラァグクイーン」のような派手な衣装とメイク・・・あ、もちろんちゃんとした女性ですよ

今まででペンギンハウスにはアイハラミホとかHAIKARAなどという強烈な個性を持ったダンサーたちが登場しているが・・・この人も凄い! なんたってショットガンがブルー一色なのとコントラストのように前身真っ赤、そしてゴージャスな赤い羽根飾り・・・

それが彼の演奏する曲に合わせてかなりセクシーに踊るわけだ・・・悪いけどもう誰もショットガンのほうは見ていなかったね(笑) いやあ、ペンギンハウスがいつもとはちがう「劇場」になっていたよ

「シュールにやります」・・・という彼らの言葉は本当だった なんかいつもの曲もちょっと違うように聴こえてくるね とにかくこのコラボにはやられたなあ・・・

さあ、今日はこのまま最後まで「シュール」にいくのかな・・・2番目に登場したのはインプロインストユニット アナトミアズ 東京セッションのマツイ(g)とパーすけ(ds)それに前回と同じくウシトラのフジイ(per)のメンバー ただ前回と違うのがフジイが持ち込んだ22インチの巨大なバスドラ・・・踏むとまるべベースのように「ど~~ん!」と深鳴りするのだが音圧が他の楽器の3倍くらいある

たまらず彼に頼んで少しミュートをしてもらい、ドラムの開口部をステージ側に向けてもらった

これでようやくバランスが取れてそしてドラムとパーカッションそこにマツイのなんだか妙にアナログな感じに化学変化してゆくギターとが合わさって彼らの持ち味のリズムの芯が太く長く続いてゆく中で行われる「儀式」みたいなものがこの空間を埋めてゆく そしてフジイのトレードマークの反転する2つのミラーボ-ルの光は・・・やっぱりシュールだ

3番目はソロのギタリストでシンガーの ひひひのひ だ

しかし、今日は急遽本番直前になってアナトミアズのパーすけがドラムで参加することに・・・まったくリハも打ち合わせもなしでのぶっつけだったがこれがまたすごいコラボユニットになった

パースケのわりとオーソドックスなリズムパターンにひひひのひの有機的で時間軸がゆがむようなギターワ-クが合わさると不思議とタイトでプログレッシブな「ロック」の形になることを今日発見したような気がする 普段あまり意識していなかったがこのギタリストの一つ一つの音を出してゆくタイミングって意外なほど「ジャスト」だったんだねえ・・・いやあ、面白かったよ~ 「シュール」というよりは「ジャスト」だったなあ

そして今日最後の演奏者は・・・ここまで来るともう「シュール」かどうかなんてことはどうでもいいや

ハラ☆タカシ(g)と奥瀬健介(ds)の2人ユニット EMISHI の登場だ

そういえばギターのハラは現在NHKドラマの「あまちゃん」にはまりっぱなしでこの正月の間に全作品を観たとか、あまり観すぎてドラマの中のテーマ曲とか挿入歌などを覚えてしまったとか・・・そんな日常的なほのぼのした話題を置きながら演奏のほうは打って変わって「非日常的」なパッセージとリズムの応酬がまるで僕がやはり正月休みのあいだはまっていた「AVATAR」の戦闘シーンのように”3D”で迫ってくる(僕のテレビは3Dじゃないけどね) 音楽が持っている創造性とドラマ性ってなまじな「大作ドラマ」よりも時にすごい”ドラマ”になるよねえ・・・

いやあ、振り返ってみれば今日一日がものすごくシュールに流れた濃いドラマだったなあ

でも、やっぱり”これ”はすごかったねえ・・・

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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