ライブってやっぱり  6日

まず最初にお詫びします 一昨日4日のライブ日記で出演者SHABA-DABAさんのお店の名前が間違ってました 僕もすぐに気づいて訂正しましたが正確には「STEPPEN STONE」ですSHABA-DABAさんにはご迷惑をかけました すみませんでした と、いうわけもあって昨日は店が終わってからお詫びもかねてSTEPPEN STONEに行き結局色々話が盛り上がって家に帰ったらもう明け方だった お互いミュージシャンでブルースが好きで僕も自分で店をやってたこともあるので共通の話題が多くてつい話し込んでしまった
さて、気を取り直して今日のレポートにいくね 今日はまたペンギンの出演者のなかで弾き語りで「これぞ」と言える様な実力者ばかりが揃ってしまった でも、そこがライブのいいところで怖いところ そんなことを今日はちょっと考えてしまった
最初の演奏者は今ペンギンでも評判のsatomi magae なんで彼女がこんなに噂になるのかといえば矢張りその完成度が高いオリジナルな演奏スタイルだと思う 彼女はいつもギター1本で弾き語りをするのだがその際に必ずサウンドエフェクトとして街の雑音のようなものをバックに演奏する それが街頭の小鳥の声だったり繁華街の雑踏だったり公園のブランコのきしむ音だったりするのだが、それが見事に曲とコラージュのように一体になってこちらに伝わってくる また彼女の独特のなんだかいつも眠たそうなもやっとしたボーカルは不思議と夢の中で聴いてるようなのに言葉だけははっきりと伝わって、そして意外と見落としそうだがすごくセンスのいい適切なギタープレイ(彼女、意外と言っちゃ悪いがギターが上手い)を伴ってなんともいえず切ないような現実離れしたようなsatomi magaeワールドを作り出している 今お勧めの一人です
2番目に登場したのは男性の弾き語り潮田雄一 まだ年齢が若い彼はアコギだがやはり色々なエフェクターを使い生音と合成した音をミックスするというやり方で独自の音を作り出している あと、曲ごとに大幅にチューニングを変えたり演奏方法もかなり幅広いスタイルを持っている そこにすごく繊細な表現力をもった歌が合わさるととてもセンシブルな演奏になって、彼には多くの女性ファンがいるのもわかるねえ ただ、この日は使っていたエフェクターが不調で途中からそういう奏法ができなくなってしまってちょっと不本意だったようで少し残念だったね まあ、これがライブの怖さであり面白さでもあるわけだけど
そういったライブの「怖さ」もいやというほど味わってきているはずのベテランシンガー寺田町が次に登場する 演奏前に僕のところに来て「ボーカル、リバーブ要らないです あとギターのモニターも切っちゃってください」とだけ注文をつけると彼は使いなじんだガットギター1台を抱えてステージに立った そこから始まった演奏は本当に歌うという現場の修羅場をいっぱいくぐってきたんだろうなあとすぐに理解できるような力を持ったものだった 機械なんか一切使わない チューニングだって今時音叉だぜ! そうなんだよなあ 僕も若いときから色々な所へ歌いに行ってPAどころかマイクもない場所とか演奏状況最悪ってところで散々やった経験があるから彼の持ってる底力とそこから出てくる伝える力というものがどこから来てるのかすごくわかる ギターの出す音そのまま 歌う声そのまま・・・それで伝えられなければどうやって伝えるの? 寺田町の演奏を聴いていて久しぶりにそんなことを思い出していた 全曲が伝わる力をもったいい演奏だった
伝える力と言ったら最後に登場した藤原愛ももちろんそういったものを有り余るほど持ったシンガーだ これまで共演者を何人もビビらせたその実力と迫力は今夜もすごかった ただ、この日はお客の入りがイマイチでそれもあってちょっと不完全燃焼だったかも知れない 自分でも「今日はあまり毒が出せませんでした」とちょっと残念そうだったけど だからこれがライブなんだよ そういうことも何度もあって時にすごく良かったと自他共に思えるような夜がやってくる・・・それって僕の経験では全体の1割くらいかも知れないねえ だから結局ライブっていつまでもやめられないんだよね 昨日STEPPEN STONEでそんなことを話していたのを今思い出していた でも、藤原愛の最後に歌った子守唄は本当に気持ちよかったな そういう「愛」もあっていいと思うね じゃあ、みなさん今日はこれくらいで お休みなさい
明日明後日は僕はお休み 久しぶりに八ヶ岳に帰ってきます

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする