揺れるなあ   30日

さあ、7月も今日を入れてあと2日! また蒸し暑さがぶり返した今日の高円寺の空は・・・ギラギラと眩しい

さて、今日のペンギンハウスライブ スタートからもう気持ちのいいサウンドがどんどん流れてくる

最初の演奏者は trum というインストユニット 久しぶりの登場だったが、以前はg , b , ds のトリオだったのが今回は g , ds の DUO それでサウンドはどうだったか

パソコンに入れた打ち込みの音・・・その中のベースの部分だけをベースアンプに送ってそれにギターとドラムであわせるというやりかただった 彼らの演奏は前回まで全員がイヤホンをつけてクリックを聞きながら音のタイミングを合わせてゆというやりかたを取っていたが、今回は打ち込みのサウンドにやはり二人であわせてゆくというところではその流れを継いでいる とにかくそのギリギリで細かいところで合わせながら変拍子の洪水のような演奏は聴いててスリリングだ ドラムもギターもとにかくリズムに徹する 彼らの演奏はクールでストイックだ でもそこから出てくるグルーブ感に気がつくとこちらも身体が動いてしまう
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2番目に登場するのは g/vo , b/cho , ds の3人ユニットの BASTET

月に一回のペースでずうっとここに出ている彼らの演奏はとにかくホットだ カイラ(vo/g)オカダ(b)ヤマシタ(ds )のコンビネーションはそれ自体が人間関係のホットさがそのままバンドの音になって出てきているようだ 今日のカイラは1曲ずつわりと丁寧なMCを入れながらそれでもバンドの一旦ヒートアップさせたグルーブを決してクールダウンさせずに最後までちゃんと繋いでいた 真夏に熱い辛口のラーメン食べてるみたいな気持ちよさがあったよ
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3番目に登場したのは今日唯一のソロミュージシャン ギター弾き語りの 垂水秀人 だ

今日、彼のリハのときに僕が最初作ったギターのサウンドがちょっとしっくりこないというので「じゃあ」と言って絞っていたハイミドルのイコライッジングを戻した そうするとギターのサウンドは暖かみが出るんだけど、ちょっと「いなたい」音になる すると彼は「これ、これがいいんです」・・・と納得 そうかあ・・・けっこう洗練されてポップスっぽい曲を歌う彼だが、根は「ブルース好き」だったのだね(笑) だからコージー大内とかデルタ金田とかと付き合いもあるわけで・・・そういうところで養った音楽性をうまく自分の土俵に持ち込んでいる ギターも歌も底力がハンパじゃない彼の演奏だ
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最後の演奏者はその垂水がいい感じで暖めておいたステージをちゃんと自分の「火種」にしながらもちゃんとした「かがり火」を創り上げてしまうしたたかなエンタテイナー 半バナナ だ

今日はg/vo の林リョウタ・・・いやいや、デリシャス王子はちょっと奇妙なアンプを持ってきた えらく小さな・・・悪いけどかなりな「安物」と見えた(笑) 実際リハで音出してみると低音は全然出ない でもいざ本番で使ってみるとこれはとても歯切れが良くて分離のいい音・・・ゴージャスじゃないんだけど彼らの作るサウンドワールドにすごく合ってる 半バナナって一見チープなスナック菓子みたいなサウンドを作ってるようだけど、以外にシビアなサウンドへのこだわりが感じられるのだよね

だからベースライオンこと安威峻介のウッドベースへのこだわりにもちゃんとこのユニットのための「音探し」の作業が脈打ってるのだよね

まあ、あれこれ「講釈」するのではなく、このユニットの演奏は理屈抜きに楽しむのが一番!

ほら、お客さんたちはそれがよーくわかってる 立ち上がって、踊りながら、手拍子して、一緒に歌って・・・そうそう、その「揺らぎ」こそが一番大事なのだよねえ~
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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