僕の吉祥寺話 63

その当時、よく「のろ」に来ていた人物でシモジくんという友人がいる 彼はその頃は僕と同じ大学シモジ生で、ジャズギターがなかなか上手い男だった 僕はのろでよく彼とセッションしたものだ

その後彼は高田渡のバックなどもつとめ今でも細々とだが活動している ジャズギターに関して彼から学んだことがずいぶんとある ところでそのシモジくんと僕それに吾妻アズマキ光良が「中央線沿線3大弾きたがりギタリスト」なんだそうで(笑)そう言ってるのは元「からまつ楽団」で一緒にやっていて現在も吾妻光良と「スィンギーバッパーズ」で活躍しているベーシストの牧裕だ

さて、話は変わるがその当時僕はひとつの曲を書いた

タイトルは「アイスキャンディー」歌詞の一部はこんなだ

♪溶けちゃう溶けちゃう 両手の先から ほらほらしずくがポタポタ♪

♪ダメダメ急いで砕けちゃどうする 邪険な遠い回り道♪

♪あの娘が待ってるアイスキャンディー あの娘が待ってるアイスキャンディー♪

今読むと若気の至りといった感じでなんとも気恥ずかしい歌詞だが、この詞に僕はアップテンポのシャッフルビートのブルーススタイルの曲をつけた まあ「ブルースェードシューズ」や「ロックアラウンド ザ クロック」あたりを思い浮かべれば近いと思う

いわゆるブルースの世界にある「ダブルミーニング」そして「Bawdy Song」を意識して作ったものだボーディー

この曲を僕はちょっとエルビスっぽい歌い方で歌った

これがあの高田渡には非常に不評だった(笑) そりゃあそうだよね それも本人から面と向かって厭味というか小言をちょうだいしたのだ

「いつまでもアイスキャンディーじゃないだろ」・・・てね(笑)

そうかあ・・・どうやら僕は吉祥寺の裏切り者になり始めていたようだ

それならもっと徹底的にやってやろう そう思った僕は・

高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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