夏バテしてられない  1日

さあ、今日から八月だ 皆さん・・・夏楽しんでますかあ~

僕はこのところちょこちょこ店のメンテナンス作業などに汗流していますわ いい汗だけど・・・疲れる(笑)

さて、八月入って最初のペンギンハウスライブ・・・いやあしょっぱなからすごいメニューだったなあ

今日最初の演奏者は g , ds の2人組インプロインストユニット ジ・アナトミアズ だ

彼らの演奏は毎回コンセプトがそのつど変わるのだが、今日はドラムのパーすけのセットがいつもと違う 「シンバル2枚で」というので普通にセットにシンバルを2枚使うのかと思ったら「いや、そうじゃなくて」・・・つまりシンバル2枚だけで今日は演奏するのだという

前回はかなりノイズに近いような爆音演奏をした彼らだが、今日はドラム・・・いやシンバルもギターも至って静か マツイのギターはまるで虫が鳴くように繊細でたおやかだ そこへ2枚のシンバルの音がまるで静かな湖に投げ込んだ2つの小石の描く波紋のようにお互いが震えあって飲み込まれながら広がってゆく・・・なんだか今日の彼らの演奏は妙にアンビエントでヒーリング系だったなあ この熱い真夏にちょっと「涼」を感じさせてくれた
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2番目の演奏者は 生半可 ペンギンマスター亜郎の俳句ユニットだ 今日のメンバーはドラムの柴田耕司 だ

柴田のフリーフォームのドラムはリズムというより「句読点」のように言葉に節を刻んでゆく

最初に客席に向けてこんな言葉を紹介した

「青春、朱夏、白秋、玄冬」・・・これは季節を表わすと同時に人生のサイクルについて表わした言葉だ

これを客席に何度か復唱させてから今日の俳句が始まる 今日の亜郎の俳句は季語が夏
いい句が多かったなあ 僕が気に入った句

「風鈴売り 一つひとつの 風運ぶ」

「サイター売り 背中一日 海に向け」

両方とも夏の商売にちなんだものだったが、いやあ真夏の光景が浮かんで・・・そして涼しげだ
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そして3番目の演奏者・・・なぜか今日はこのメニューの中だと「異色」な感じがしてしまうから恐ろしいのだが(笑) ウエクサユウジ だ

本人もちょっと戸惑ってたかな?・・・でもそこはさすが自分の世界をしっかり持ってるウエクサのこと そんなことは全然気にせずにいつものあのウォームな「ウエクサワールド」を展開させていた

バンドのときにも感じるのだが、彼の歌はじっくり聴いてると人間の心にある色々な深い「ひだ」みたいなものをうまーく引き出していい香りに「焙煎」する一流の「バリスタ」みたいなソングライターだということがよくわかる

独りでアコギで演奏していた彼が途中で「じゃあ、ここでゲストを!」と言ってステージに呼び出したのはなんと客席で聴いていたたこボーだった 彼らはもちろん前から仲のいい友人なのだが、でもいきなり呼び出して演奏させちゃうところがいかにもウエクサらしい(笑) これがまたゴキゲンな演奏だった

そしてそのあとはウエクサユウジバンドでいつもはベースを弾いてる「ブチョウ」がステージへ 今日はテレキャスターを抱えてリードギターとコーラスを いつものウエクサユウジバンドとはまた一味違ったいい演奏だった お疲れ様~!
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そして、今日最後の演奏者はこの二人だ 谷口和仁(ボイス、ダンス)と狩俣道夫(フルートほか)のユニット  愚弁 だ

愚弁のメンバーはそのつど変わるが今日の狩俣とのDUOはかなり見応えがある

それにしても今日のステージの最初のポエムリーディングが「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませんから」というあの広島の原爆慰霊碑に刻まれた言葉だったというのにはちょっと意表を突かれた そこからあの烈しく突き上げるようなボディーパフォーマンスとボイスパフォーマンスを繰り広げる谷口・・・そこに狩俣がフルート~ソプラノサックス~ジョウズハープ~そして怪しげな念仏のようなものからさらに怪しげな(笑)「謡い」のようなボイスを入れ・・・もう狩俣の技のデパート状態! いやあ八月の初日からこんなライブやっちゃって・・・今月のペンギンハウス 大丈夫?

僕も夏バテなんかになってる暇はない ええ、ええ お付き合いしますよ~ さあ、来い!
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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