その大学の学園祭のコンサートは学内にある大きな会場でインドアでの演奏だった
多分講堂か体育館・・・かなり大きなその会場内には修子の記憶では1000人ぐらいの観客がぎっしりと詰め掛けていたそうだ
そしていよいよコンサートが始まる 最初は「仲田修子&ペーパーナイフ」の演奏から始まる
会場にいる観客たちは彼らのことはほとんど知らない・・・はずだったと思う
ところがステージに上がり彼らが演奏を始めると客席からどよめきが上がった そしてそれはすぐに熱烈な拍手と声援に変わった 一曲が終わるたびに客席から大きな拍手が沸きあがる やがて会場は異様なほどの熱気に包まれた 「国立第七養老院~!」というリフレインに客席が応える・・・今ペンギンハウスで起きているのと同じことがその1000人の観客の中でも起きていた
最後の曲が終わった もう割れんばかりの拍手と声援・・・そして「アンコール!」「アンコール!」という掛け声が会場中から返ってきた
しかし・・・彼らはそれに応えなかった 「私たちはオープニングアクト その身分でこのアンコールを受けることは失礼になる」
常日頃礼儀やマナーをすごく大切にする修子はそう判断し、その客席からのエールを背にステージから降りた
そしていよいよ「高田渡&ヒルトップストリングバンド」本日のメインアクト 真打の登場だ
ところが・・・
高円寺ライブハウス ペンギンハウス