祭り 祀り        28日

今日、僕の住んでいる近所の神社でお祭りが開かれていた このあたりは今頃やるのだね そういえば今読んでいる「物部氏の謎」という本の中に面白い記述があった 抜粋すると古代ヤマト朝廷が制定した律令制度 すべての人に住居を決めさせ納税義務を課した最初の法律だがこの時代にその制度を適用されずに済んでいた人々がいた それは庶民の最下層にいた「物乞い、遊女、渡りの職人それに芸人」・・・つまりバンドマンなんかだ それに面白いことに彼らは最も卑しい身分と蔑まれる一方、天皇家が行う祭りごとに参加することが許されていたという・・・いかにも歴史のミステリーなんだが まあこの話はここまでにして さて、現代を生きる芸人いやミュージシャンの皆さんは何を祭るのだろう
今日最初の出演者SALIKAMI ルーツレゲエを演奏スタイルに自分たちの思いや主張をそこに込めてゆくやりかたはこの時代を生きる若者たちの嘆きや怒りを表すのにもぴったりなんだろう 八ヶ岳に多くいる僕の友達のように日本の食糧政策やもちろん原発にも鋭い視線を向けている  祀るのはやはりラスタの神だろうか
2番目の出演者はローライフサーファー ボーカル&サックスにギタ-,
ベース,パーカッションが加わったバンド パーカッションはふだんはドラムをやってるそうだが腰を痛めて今日はこの編成になったそうだ 演奏は一見一聞するとわりと聞きやすいポップなスタイルなのかなと思ってしまいそうだがとにかくボーカルの歌い方と声とルックスで絶対にそうならないところがある 強烈なメッセージを持った「金が作り出す世界は終わった・・・自由は終わった・・・平和は終わった・・・」これはインパクトあったなあ レゲエもスカもやるけど音楽に対するスタンスはとても自由だ しかし、彼の顔を見て居るとどうしても縄文人に見えてしまう やはり縄文の神に祀るのだろうか
さて、3番目に登場のhanTako 彼らだったらやっぱり迷うことなくロックの神を祀るのだろうね ところでロックの神っているのだろうか? チャック・ベリー・・・エルビス・・・ジョン・レノン・・・いやいやロックの神は今汗を振り飛ばして歌っている 弾いている 聴いている あなただろう しかしたこボーもだけど今日のハナコのジャンベは最高だった ロックジャンベの新しいスタイルを創りつつあるように思う ガンバレ!
さて、最後に登場した西山正規&ホンダリョウは最高にストンプするコンビだった 西山のいつもどおりの激しく動き回りシャウトするハードブギにまったくひけをとらないホンダのドラムはさすが若さもあるがもう過激
もいいところだ ドラムセットが今にも崩れ落ちるんじゃないかと見るものを不安がらせるようなハードなアクション これはもう祀るというよりは祟り神のようだ 祀りと祟りは表裏 優しき神々も世が荒れて終末が近くなると「荒ぶる神」となるしかないのかな でもこの祟りは心正しい人には限りない優しさに変化するんだろうね そういえば・・・「大魔神」って映画が僕は好きだった

・・・こうして高円寺ライブハウスの夜はふけていった・・・

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