重なって 混ざって   29日

今日のタイトル どうしてこのタイトルにしたか それはやっぱりこれが原因だな
今日最初の出演者 田中辰明が改名したタナカタツは2回目の出演だが歴代ペンギン出演者の中でも初めてじゃないのかな 演奏をしながらのライブペインテイングというのは 僕も今まで何回かライブペインテイングというのをやったことがあるがそれは必ず絵を描く人が他に居て演奏と絵とのセッションという形だったが、彼は一人で両方をやるという珍しいスタイルだった ことの始まりは最初に彼がペンギンに自作のフライヤーを持ってきたときそれが一枚一枚違う手描きの絵だったのだがそれがすごく良かったのでマスター亜郎が「君、ライブだけじゃなくて絵も描けば・・」という働きかけからだった そして今日、彼はギターと一緒に大きなキャンバスと絵の具などを持ってきた さて、ライブが始まった ステージ横に置いたキャンバスにまずいきなりカラーペイントが吹きつけられてゆく う!有機系のペイントだ 店内に例の匂いが広がる・・・そして今度は演奏が始まる かなりノイズ系を意識したようなギターのインストだ 曲が終わるとまたキャンバスに向かう そしてまた演奏する・・・その繰り返しの中で少しずつ絵が変化してゆく 演奏とペインテイングがどう関わってゆくのかは彼だけが知ってるのかも知れない ここからはステージの中で絵がどう変化していったかをご紹介してこの段は終りにしよう


さて、2番目の出演者はペンギンハウスの定番とも言える半PEKOの登場だ なだのきよしきのボーカルに田中裕之(p)小西弘人(steelpan)ハナコ(per/cho)カオル(cho)のメンバーでなだのきのオリジナルの曲をゆるやかにまったりと少しお洒落で少し侘しい感じで演奏してくれる 半PEKOの世界って本当にあるんだよなあ・・・特になだのきのあのた~っぷりと間を取る歌い方は日常の中の嫌なことを忘れさせてくれる やる曲は大体いつも同じレパートリーなのだが(笑)毎回違うアレンジや構成で楽しませてくれる 今日のスロウな曲が途中からすごいアップテンポに変わるところがスリリングで楽しかった 今夜もハナコはぶっ飛ばしてくれたYeah!
3番目の登場はFooliN 実にほとんど2ヶ月ぶりにドラムのタイラが加
わってのDUOでの演奏 このところずっとオザワ一人でのライブが続いていたので久々に聴くFooliNの演奏はやっぱり音の厚みだけでなく二人で表現することによってオザワの歌の世界がとても何倍にも膨らんでいくような感じがした 「コスモス」などいつも聴いていた曲がまた別の景色に見えてくるような・・・音楽ってここが面白いのだが、別の人間の感性が混ざってくることで色合いや距離感までが変わってくるような感じだなあ・・・オザワもなんか嬉しそうで今日は演奏の勢いがいい
そして最後に登場したのは弾き語りの大和田一彦 ここまでくると客席の雰囲気がすごくいい感じになっている 演奏を終えた他の出演者たちはもう一杯2杯とお酒が入ってきてなんだか宴会ムード・・・そしてその分大和田の歌う歌に反応がどんどん盛り上がってくる そう、今日の最初からの演奏者もお客も気がついたらもう色々に重なって混ざって・・・この日のペンギンライブを一枚の絵として仕上げていくような・・・そんな晩になっている そして、今これを書いているその横ではタナカタツとFooliNそしてマスター亜郎が、絵について表現することについて・・・熱く激論している  いいねえ・・・この「絵」はまだまだ完成しそうにない

・・・そして高円寺ライブハウスの夜はふけていった

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