さて、ここで「ダンス」について基本的なことを解説しようと思う
これは僕のまったく個人的観察と思い入れで言うので、もしかしたら間違ってるかもしれない でも、今まで僕がずうっと見てきた中で気が付いたことがあるのだ
それは大きく分けて「白人」と「黒人」・・・ここでは「アメリカの」ということに限定しての話だが・・・のそれぞれが踊るときに「リズム」を身体のどの部分で一番意識しているか・・・ということなのだ
あくまでも僕の独断だよ
それを解り易く図にしてみた ちょっとひどい絵だけど勘弁ね(笑)一応ダミーくんです
ダンスには前後、上下、左右それに回転(ひねる)というさまざまなアクションが複合されてるが、ここでは解りやすいように左右の動きだけで表わした
同じ4/4拍子で動くとしてだ
両脚を揃えてちょっと腰を落としたところが1/4拍子の「ワン・ツー・スリー・フォー」の部分 片足を上げて体重をどちらかに移動させてるそのピークが「裏拍」つまり1/8拍子の部分と捉えて下さい
さあまず両脚を揃えて膝を曲げて「ワン」・・・そこから足を伸ばしながら片足を上げてその上げた足のほうへ体重をかけてゆく そのままでは転んでしまうから自然に上げてた足が地面に付いて止まるそこが「ツー」 再び脚を伸ばしながら今度は逆の脚を上げそちらに体重を傾けてゆく 転ぶ直前に上げてた足が地面に付く「スリー」同じくくり返し「フォー」・・・
ほら・・・これがダンスの基本なのだ これは僕にダンスを教えてくれた仲田修子が言ってたのだが「ダンスは体重移動の動作だ」 ということなのだが、意外とこのことに気がつかない人が多いのだよね
さて、ここで今まで見てもらってきたのは主に「白人」がよくやる体重移動のパターン
ところが「黒人」の場合はこの体重移動のときの中心になる部分が違うのだ 前の白人のパターンでは主に「肩」が移動するときの重心になっているのだ
ところが黒人はそうではなく「腰」を中心とした体重移動をするのだ
これも図で解説するとこうだ 動きの大まかなところはまったく一緒なのだが、これは実際にやってみると一番わかりやすい
この動き方でさっきのように「ワン」「ツー」「スリー」「フォー」と動いた時に前の場合は裏拍の部分がきっちりと1/8拍子で取れるのだが、これが難しくなる どうしても「符点付きの」つまり3連符の裏拍のほうがしっくりくるようになるのだ
そこで先日紹介した「マクスェルストリート」での黒人たちの踊り方をもう一度観てほしい・・・ね、まさにそういうビート感覚で踊ってるのがわかるでしょ
このリズムをダンスの中で身体のどの部分で捉えているかってことが実は両者の音楽の進化に大きな影響を与えていたのだが
高円寺ライブハウス ペンギンハウス