僕が小学生だったころ・・・学校の運動会とかのとき全生徒が音楽に合わせて”行進”していると必ず何人か手と足が揃って出てしまう生徒が居た まあ”緊張する”とそうなるというのはあったのだろうけど・・・この写真、徒競走のスタート風景だが全員手と足が揃って出ている
ところが、最近知ったのだが実は江戸時代ぐらいまでは多くの日本人はそういう歩き方をしていたらしい なぜそうなってたのか・・・一つには「衣服」が持ってた理由があったのだと思う
江戸時代の庶民の服装というとこんなものが一般的だったようだ→
男女の差や職業によっての違いはあったにしても、要するに筒型の着物を腰のところで帯でしっかり固定する 着物を着たことある日とは知ってるだろうが、これでたとえば身体をひねったりする動作は非常にやりにくい そうするとすぐに”着崩れて”しまう 大昔から日本人はちょうど”こけし”のように胴体を固定されたまま歩いたり動いたりすることに慣らされてきた
1960年代になってアメリカから「ツイスト」が渡ってきて日本でも大流行した
でも、今思えばそれは本場のものとはちょっと違っていた 本場の「TWIST」はその名前のとおり腰を”ひねる”のが最大ポイントだったのだが、どうも当時の多くの日本人がやっていた「ツイスト」は主に手足(肘と膝)だけを左右にばたばた回していたようなのだ
この長年「和服文化」の中に居た僕ら日本人にとって”身体をひねる”というダンスにとっては一番重要な動作を何世代にも渡って封印され続けてきた歴史は100年以上経ってもなかなか解消されずにいるようだ
それは街の通りを眺めていてもよくわかる もうとっくに服装はすっかり西洋化されて長い年数が経った現代 それでもほとんどの日本人はあい変らず和服を着ていたときの格好で歩くという歩行形式を変えるということはなかなかない これは外国の特に欧米の人たちから見ると異様に映るらしい
「ニッポン人歩キ方オカシイデス~!」・・・と彼らは感じているらしい
僕ら日本人がなかなか西洋やアフリカなどのダンスやリズムを吸収できないひとつの原因はこれだと思う そしてもうひとつ・・・大きな問題があるのだ
高円寺ライブハウス ペンギンハウス