さて、日本の伝統的な踊り・・・「舞い」と呼ばれることが多いが・・・をちょっと見てみよう
まずは一番格式の高いところで「能」の舞いがあるね 僕も一度だけ観に行ったことがあるけど、この能というのは昔から武士社会の中だけで伝承されてきただけあってとにかく「格式」を重要視しているわけだ 昔は「能楽師」の舞いを担当する「仕手」と呼ばれた人はもし演じているときに大きな失敗をしたらその場で”切腹”しなければならないという恐ろしいしきたりがあったそうで、腰に脇差を差して舞台に上がっていたそうだ
現代はさすがにそんなことは無くなってるがとにかくこの歴史のある能楽の”舞い”は終始すり足による動きと主に手の動きのみで表現される 体幹はひねったり曲げたりなど「もってのほか」なのだ
それではそんなに堅苦しくはない”庶民”のほうはどうだろう
今でも残っている「日本舞踊」・・・これも動きはやはりすり足と手の動きそれに少し顔を動かすだけに留めている ここでも体幹はほとんどねじったりはしてない
もっと”くだけた”ところで”民謡”などではどうだろう 全国各地に色々あるけど、たとえば高円寺ではお馴染みの「阿波踊り」 かなり烈しく派手に動く踊りだがこれも実際に動いているのはほとんどが腰から下と手だけなのだ
こうして見て来ると日本の伝統的に伝わってる「踊り」「舞い」などのほとんどが手足の動きだけで出来上がっていて体幹はまるで人形のように動かない・・・そういうもので出来上がっているのがわかる
つまり「文楽」の人形のような動きを生身の人間もやっていることになる
これは世界的に見てもかなり珍しいんじゃないかと思う すぐお隣の韓国にも中国にもかなり身体全体で表現する踊りがあるのに・・・どうして「日本だけ」がこうなっちゃってるんだろう?
そこに僕はある”作為的”なものを感じるんだよねえ
それはなぜか・・・って言うと元々日本にも身体を烈しく動かしてひねったり曲げたりジャンプしたり・・・そういう踊りの文化はあったんじゃないかと思う
ここにいくつかの動画を探してきた
最初のは北海道の”アイヌ”に伝わる古典舞踊
次に東北青森のねぶた祭りの”はねと
同じく東北岩手の北上市に伝わる舞踊
最後に沖縄伝統のカチャーシ
さて、これらの4つの舞踊に共通することがある たぶん気がついてる方が多いとは思うけど・・・
それについては 明日
高円寺ライブハウス ペンギンハウス