さて、新しい連載を始めるにあたって僕は中央線の「三鷹駅」の駅前に来ている
吉祥寺話だというのになぜ三鷹?・・・というギモンは当然あるよね
でも、今回「昔話」を書くときにこの三鷹というのはとても大きなキーポイントになってくるのだ
その理由は読んでるうちにわかってくると思うけど、さてすっかり新しくなってお洒落になった三鷹駅 乗降者数も昔から多くて賑やかな街ではある そして駅から出て北口へ向かう
目の前に立ち並ぶ商店 そしてその向こうに群を抜いてひときわそびえ立つ高層マンションの建物
実はこの景色、つい最近出来上がったものなのだ
その前はどうだったかと言うと・・・なんと梅林・・・梅の畑が駅前に広がっていた
それもうんと昔じゃなくてわずか10年くらい前までの話だ
その当時、この地域は駅前にあった大きな農家が土地を持っていた そこのがんこ爺さんが・・・居たのかどうかは知らないけど、ガンとして土地を手放さなかった・・・のかどうかは知らないけれど
そのおかげで三鷹駅の北口はつい最近まで「武蔵野」の面影を深く残した地域になっていた
そう、すぐ隣で「吉祥寺」がどんどん開発されお洒落な若者の街になっていくのを横目で見ながら「三鷹」はいつまでも昔のままで垢抜けないローカルな街のままだったのだ
しかし、少なくとも僕が小学生くらいの頃以前はむしろ吉祥寺より三鷹のほうが知名度がある街だった ただし、それはある「事件」がきっかけになってのことで三鷹にとっては有りがたくないことだったのだが、その事件とは・・・