少なくとも僕が小学生ぐらいの頃までは三鷹は吉祥寺と同じくらいの賑やかさと盛り上がりを持った街だった というよりはどちらも中央線沿線の鄙びて泥臭くてぱっとしない街だったのだ
三鷹駅の北口を出て昨日話した元梅林のマンションの横を通りその先の四つ角を右に曲がりしばらく行くと開けた場所に出る
今は駐車場になっているが、ここは昔は小さな公園だった 僕の通っていた「井之頭小学校」からここは近かったのと、その公園の通りを挟んだ反対側に銭湯があってその裏露地に一軒の駄菓子屋があったので、当時の小学生たちはその駄菓子屋で10円くらいの小遣いで駄菓子を買って向かいの公園で遊ぶというのが慣わしになっていた 公園にはときどき「紙芝居屋」が来ていた
その公園には遊具といってもせいぜいブランコくらいしかなくどちらかといえば雑木林の中にある空き地といった感じだったのだが、その中に小さな社があった これが今でもこれだけがその場所に残されていて見ればわかるがちゃんとした「お稲荷さん」だ
あとその公園のすぐ近くには数件の飲み屋がぎっしりと並んだ一角がありさらにその先の交差点には今でも残ってるのだがちょっと風変わりな佇まいの建物があった
そこらへんのエリアを昔は「八丁」と土地の人は呼んでいた 僕にとってもそこは今でも「八丁」なのだが、このエリアがある不思議な雰囲気を持っていたのは子供の頃の僕もなんとなく感じていた
そしてそれがなぜだったのか・・・割りと最近ある有力な情報を教えてくれた人が居た
その情報とは