4つの世界     7日

さあ、今日は二日目である 「春は愁いて4つの世界.vol2」 今日の出演者は・・・またなんと強力な面子で固めてある

最初の演奏者は ギター&ドラムのインプロユニット ジ・アナトミアズ だ

マツイ(g)とヤマグチ(ds)の二人の演奏はいつも意表をつくのだが、わりといつもだと最初は静かに密やかな感じで始める彼らの演奏だ それが今日はいきなりドラムの強烈なショットから始まり それに応えるようにマツイのギターも最初からかなり激しさのある音で攻めたてる

今日は演奏の音の密度がいつもよりかなり濃い なんか”コラーゲンたっぷり”みたいに今日の彼らの演奏はちょっと重量感を持って展開していった
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そしてそのアナトミアズがそのままステージに残りそこへ藤原愛がピアノで参加 さらにマスターの亜郎が沢山の半紙の入った箱を持って現れる・・・生半可 の始まりだ

このメンバーでのパフォーマンスは全開と一緒だ ただ、今日は藤原がわりとサウンドのイニシアチブを取るような形になっていて彼女のセンシブで本当に春を感じさせるようなピアノサウンドにあとの二人がいい感じで音を重ねてゆく その演奏にのって今日の亜郎の俳句はやはり春らしいもので溢れていた ちょうどサクラの花見も終わった今日の東京・・・僕はこの句が気に入った

「夜桜の神社 だあれも居ませんね」
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さて、その亜郎がMCで「このあと”化けて”登場します」と紹介したとおり「化け(メイクのことね)」てステージに現れたのは今ピアノを弾いていた 藤原愛 だ

今日は「春」を意識したのか「私には春の曲がありませんが」というMCで進んだ今日の彼女の演奏は気のせいか季節を意識したようなものが多かったかも知れない 特にその中で僕が好きな曲のこの歌詞「山眠る」の中の「夢を見て 山笑う」 「山笑う」は春の季語なのだそうだ

今日の彼女のステージは全体的にしっとりとした感じだった
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そして最後に登場したのは、今日を締めくくるのはこの人しか居ないんじゃないかというピアニスト 石田幹雄 だ

最初のところ・・・ものすごく激情的に打ち付けるようなピアノワークがほとばしる ああ、この人には”季節”なんて枠は全然無意味だよな・・・そう思ったが一息ついてそこから弾きはじめた曲はすごく叙情的でソフトでまるで春の花が密やかに少しずつ開いてゆくさまを見ているようだった

そしてアンコールに応えてやった曲「アントニオ・カルロス・ジョビン」の曲だそうだ・・・これがまたスイートで・・・春の夜空にぽっかり浮かぶ月・・・そんな光景が浮かんだのだ

今夜もいい夜でした・・・いやいや、まだ続くのだ
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高円寺ライブハウス ペンギンハウス

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